東寺の北大門を抜けると
櫛笥(くしげ)小路があります。
この道は平安時代以来
そのままの幅で残っている京都市内ただひとつの小路。
すごいなぁ、歴史がありますね。
この小路の右側に観智院があります。

真言宗の勧学院で
いわば大学の研究院のようなところ。
1300年代には東寺の三宝と言われる
頼宝(らいほう)、杲宝(ごうほう)、顕宝(けんぽう)の
真言界で傑出した学僧があらわれ
その中の杲宝が晩年に創建しました。
中へ入っていくと落ち着いた雰囲気。
床の間には宮本武蔵が描いた絵が飾られています。
二羽の鷲が今にとびかかろうとしている絵でした。
襖絵は竹林で竹が交差するように描かれていたり。
なぜ宮本武蔵の描いたものがここにあるのかというと
一時期この観智院にかくまってもらったことがあり
その時に描いたそうです。
長者の庭もすてきです。
真言密教の無限の宇宙観と
涅槃静寂の境地を表してるとか。
ここからは東寺の五重塔も見えますよ。
中庭もあったりして本当にゆったりします。
本堂には重要文化財である
唐時代の五大虚空蔵菩薩像も置かれています。
茶室もあり、季節を彩る花たちを眺めることができます。
帰り道、鳥が羽根を干してるのに遭遇
京都市南区九条町403
近鉄「東寺駅」から徒歩約10分