(1年365枚新しいTシャツを入手しているわけではないので、昨日や今日のように「本日のTシャツ」がないブロブポストもあると、ご理解下さい)
新しい年が始まり、年間ジャーナル(日記)も2022年版に移行した。
昨年のノートにあった、毎日の記録が一覧で書き込めるページが今年のノートにはないので、自分で線を引いて作ることにした。
手書きで表を作るなど、ものずっとなかったので、手書きの残念な部分を忘れていた。
ボールペンのインクが纏まってボトッと出てしまうことがあるのと、余分なインクが定規の端に残り紙を汚してしまうこと。
文字を書くには、スムーズで気に入っていたGELペンが、定規を使って線を引いていくには向かないと気が付いた。
出直しで、極細ペンに変えてみたら、これはOK.。今まで出番がなかった製図用(?)サクラ・ミクロン「やっぱりこれは使える」と気が付いた。
使っていなかったサクラ・ミクロンは、自分で選んで買ったわけではなく、文具ソムリエさんの選択で出会ったのだ。
1年ほど前、オースティンの紀伊国屋書店にて、文具のサブスク(といっても毎月購入しなくても好きな月だけ購入できるシステム)BOXを買った。
子供の頃は文房具屋が大好きで、よく足を運んでは鉛筆を厳選して1本買うというコレクションもしていた。子供だから鉛筆と言えど頻繁には変えず、ただ眺めに通っていた方が多かったかも。
大人になっても、デザインの優れた文具は大好きだった。
そんな文具愛を忘れてしまっていたのは、やはりアメリカに引っ越したからだろうか。アメリカに質実剛健な文具もそれはそれでいいのかもしれないが、日本やドイツなどの文具の繊細なディテールのこだわりは何とも言えない。そういう文具を扱う店舗が身近になかったのが、オースティンにも紀伊国屋が開店し、文具部門で手に入るものが出てきた。
そこで手にしたのが、このサブスクBOXのVol.4、2020年10月に発売されたものだった。
(自分で写真を撮っていなかったので、ウェブからお借りした写真)
福袋的なお値段がお得なものではなく、支払った金額分の文具のソムリエが選んだ商品が詰められているというコンセプト。
最初箱を開けた際には「なるほどね」くらいのものだった。
が、実際に使ってみて、「おっ!」の連続だった。
普通にアメリカで出回る事務用ボールペンになれていた私に、このセットに入っていたゼブラのブレンは衝撃。「なんて細かい文字が書けるのだろう」「なんとシンプルで洗練されたデザインなのだろう(nendoによるデザイン)」と、昔の文具愛が一気に蘇る。
ユニのEMOTTペンも同じ。書きやすく、これまたデザインがシンプルで美しい。
ミドリのMDペーパーの存在も知った。
自分では選んで買ったりしなかったであろう商品が、ソムリエの選択で紹介されて手元に来る。それが運んでくる新たな発見が嬉しい。
手書きされたそれぞれの商品のどこが素晴らしいかの「取説カード」もものすごくツボ。このカード欲しさにその後何か月かこのBOXを注文し続けたといっても過言ではない。
(アドベンチャーがテーマ)
まだその頃はワクチン接種対象グループではなく、接種を待っている時期だったので、店に出かけるのも自粛していた頃。店に行って商品を眺めて選ぶという行為もできなかったので、何が来るかお楽しみ的にサブスクで届くこのBOXはコロナ渦にピッタリの楽しみでもあった。
(春のカラーがテーマ。水彩用のウォーターブラシなんて知らなかったよ!な発見)
だが、楽しみだったこのBOXにも、私にも、昨秋頃、変化が訪れる。
このサブスクBOXが開始されて1周年という時期に、好きだった手書きの取説がタイプされた普通のカラー印刷の商品説明に変わってしまった。味気ない。
選ばれる商品も、少し私のツボとはズレてきたように思え、また、同じような商品が重なるようになると使う機会よりモノが増えてしまうこと。
私自身も、ワクチン接種で店頭で自分で選べるようになった事など。
楽しませてもらったこのBOXも、今までは発売前に予約していたものを、中身が開示されて(1月ほど経てば中身が公表されて在庫が残っていればそれからでも買える)欲しければ買うという事に切り替えた。
(万年筆とインク。フェリスウィールプレスのインクのパッケージデザインが素敵)
コロナ渦、忘れていた文房具(特に日本製の)のすばらしさを思い出させてくれて、楽しかった。
そして、手書きの楽しみ、文具の楽しみは、これからも続いていく。
サンキュー!Maido in a Box!
(KAWECO万年筆!しかもコレクターシリーズのコーラル色!)
ブラボー!文房具!!
文房具、特に日本のすばらしい文房具、大好きだよ~!!