書きたいことが多くて遅れを取ってしまったら、そのまま再開の機を逸してしまったというところです。

「本日のTシャツ」、ヒューストン・アンダーグラウンド・サクソフォン・コンテストの記念Tシャツ(ベージュ版)。
5月に行われたこのコンテストの話も、書けていません。そのうち書きたいと思います。
息子が大学へと巣立っていく日が近づいてきた。
息子の学校は、1~3年生までは学生寮に住むことに決められており、1年生はその中でも2~3人の相部屋になる。
寮なので、ベッド、机、タンスは備え付けであるうえ、それ以上の家具は持ち込み禁止であるし、食事はカフェテリアで食べるのが原則、コインランドリーもある。
引越しと言っても、携帯するものは限られる。
荷造りといっても、簡単なものだ。
ところで気になるのが、一人っ子で育ってきた息子が、初めて毎日部屋を共にするルームメイトの存在。
一人っ子は淋しいものだろうけれど、逆に煩わされることもない。
短期間相部屋生活したことのある息子(最長で昨年のインターロケンでの7週間大部屋生活)ではあるが、これは大きな生活の変化になる。
その気になるルームメイト。
実際に入寮する前に、学校側から通知が来た。
相性は良いだろうか?どんな子だろう?そうなるとやっぱりググッてみないではいられない。まあ、多分相手側も今頃息子の名前をググッているであろうと思われる。
学校の方針で、同じ楽器の生徒は同じ部屋にならない。それ以外は、2~3簡単な質問があっただけでのマッチングである。
息子のルームメイトは、チェロ奏者であることがわかった。
それと、彼がコンテストで優勝した際のインタビューが見つかり、それを読んで納得して笑えた。
彼の父親がインタビューで応えていた。「**はいつも午後11時から午前2時まで練習しています」
ははは・・・
数少ないルームメイトマッチング用の質問に「どの時間帯に練習したいか」というものがあり、息子は、夜10時以降と回答していたのだ。
夜型同士の組み合わせ部屋ということか!
とまあ、大学へのカウントダウンとなった時期に、大学のホームページが、息子が入ることになるサックススタジオの特集記事を取り上げた。

題して「サックス天国」
(https://www.rochester.edu/news/saxophone-heaven/)
このイーストマンのサックススタジオは、現教授が就任以降、演奏は暗譜し、指揮者なしで行うという活気的な試みを始め、30分にも及ぶ「春の祭典」を、全てサックスでの演奏用に、生徒の一人が編曲し、全員が暗譜ですばらしい演奏をやってのけるなど、ハイレベルなスタジオとして脚光をあびる存在になっている。
この記事の中でも言及されているが、現在、ジャズでない、クラシックのサックスを学ぶのにトップレベルとされるのは、ミシガン大学、ノースウエスタン大学、インディアナ大学、そしてこのイーストマンとされる。
自慢を含めて言うと、息子はこの全米トップの4校(と、現在師事する教授のテキサス大学)を受験し、受験時点でサックス教授が誰になるか確定していなかったノースウエスタンが受験方法を変更した際にすでに他が合格していたのもありノースウエスタン受験を中止した以外、全てから合格をいただいた。どのスタジオも、合格者は数名という狭き門である。
なんだか、結構、すごいのかも・・・
とは思っていたが、こうして大学が「サックス天国」と題して、「ベスト中のベストの生徒がここに集まってくる。ウェイトリストの生徒だけでも、他の大学が喉から手が出るほど欲しい生徒だ」などと書かれているのを見ると、今度は心配になってくる。
この「サックス天国」で息子はやっていけるのだろうか?
天国を楽しむには、その裏にかなりな努力が日々要求されるに違いない。
圧倒され押しつぶされたりしないだろうか?
いや、それ以前に、今まで私が1時間かけて(!)やっとのことで起きていたという朝に弱い息子、朝起きて授業に向かえるのだろうか?
「ルームメイトに起こすの頼むから」と言ってた息子だが・・・
おい!ルームメイトも夜型みたいだぞっ!