
本日のpatchは、セキュリティー・オフィサーpatch。
テキサスのニュース記事。
ニュース記事に載る、テイラー・スイフト似の若い女性のマグショット。
マグショットというのは逮捕された人の顔写真であるが、彼女はその写真で微笑んでいる。
微笑む理由が彼女にはあった。
いや、微笑む理由と彼女が思っている理由が、彼女にだけはあった。
おバカな人々と言うのは、どこの国にでもいるのだろう。
このテキサスの記事も、おバカな事件。
スイフト似の彼女、ガソリンスタンドにあるコンビニ店で4ドルのワインを盗み、店を出たところで飲み始めた。
通報を受けた警察が到着し、逮捕。
彼女は喜んで「早く刑務所に連れて行って~」と。
供述によると、数時間前に彼氏が逮捕され、自分も逮捕されれば刑務所で彼氏に会えるから、とわざわざ窃盗して逮捕されたのだという。
普通に考えれば、それがいかにオバカであるかは気がつくはず。
刑務所は男女混合ではない。
逮捕された人々がみんな同じ場所に集まって簡単に再会とはいかない。
普通なら気が付くだろうというのを、なぜか突っ走るのが苦笑せざるをえない。
もし彼女が、彼氏を好きで好きでたまらず、何も考えずに闇雲に「そうだ後を追おう」と思ったなら、有る意味「ロミオとジュリエット」だろうか。
ロミオが死んだと思い後を追うジュリエット。
彼氏が逮捕され後を追って逮捕される。
どちらも皮肉な結末で、目が覚めたロミオと死んでしまったジュリエット。
スイフト似の彼女も、彼氏に会えないどころか、もしかしたら彼氏の方は保釈されてすぐに出てきたのかもしれない。
彼女の方は、4ドルのワイン窃盗で逮捕後、50万円ほどの保釈金を支払って出てきた。
「な~んだ、逮捕されても彼氏に会えないじゃん」と知るのに50万円。
記事は、何故彼氏が逮捕されたのか、彼氏の方は保釈されたのかについては触れていない。
4ドルワインのジュリエットとロミオ、再会できているだろうか。