
本日のpatchは、FDAのpatch。
広い世界、色々な事が起きている。
その中で、アメリカ国内の時事問題として、テキサスを含むメキシコと国境を接する州で早急に対応が求められているのが、不法移民。
昔から、メキシコから国境を違法に越えてくるメキシコ人やその仲介業者は問題ではあったが、現在問題化しているのは、中央アメリカ(グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル)からの不法移民、それも子供だけや母子という形での不法入国がここ数年で激増している。
激増の一つのきっかけは、オバマ大統領が受け入れを緩和するような対策をとったことで、中央アメリカで「国境を越えてしまえばなんとかなる」という噂で人々が殺到しはじめたという背景もあるらしい。
がしかし、「国境を不法に越える」のはかなり危険な行為なのは変わりない。
超えたところで、そこが砂漠地帯で行き倒れるという結果もありうる。不法に国境越えを手助けする人々もメキシコのギャングだったり、闇の取引だ。
そんな危険を犯してまで、子供だけをグアテマラからメキシコを縦断してアメリカに不法入国を試みるのは、それらの中央アメリカの治安がひどく、子供たちには「ギャングメンバーに入って刑務所行きもしくはギャング入りを拒んで殺害される」のどちらかになるしかない、なら危険を冒してもアメリカンドリームを・・・というのだ。
現在、これが問題化しているのが、数の多さ。
不法にアメリカに入ってくる子供の数がかなりな数に増加し続けている。
難しい問題である。
危険地帯から来たというのであれば難民と認知できなくもないが、誰が本当に難民と認定されるべきかの判断は容易ではない。
人道的に考えれば、もともとアメリカは移民の国なのだし、受け入れるべきだ。
だが受け入れる、と簡単に言っても、その後のサポートは不可欠。
メキシコに国境を接する州の中では、住民による反対運動に発展している地域もある。
「不法に入国してくる人々より、政府はアメリカ国内で困っている人々を助けろ!」
「違法は違法!不法に入ってくる者は送り返せ!」と主張する。
個人的にはそれも解らないではない。
私自身は、合法にアメリカに住む移民である。
その「合法に」というのは、決して簡単に手にはいるわけではない。
その身分を得るには「アメリカに住んで、アメリカ人が払ってきた税金から生活保護を受けない」と、国民の「負」にならないことを証明しなければならない。
その手続きは時間がかかり、複雑で、しかも移民局の対応は悪評高かった(今では改善されているようだけれど)。
その手続きを経験して合法移民権を取ってきた者としては、ごり押し的に子供を送り込めば何とかなるというのもどうかと思う。
国境の防衛強化策、国境を越えてきた子供たちの対応・・・
実際にそういった母子を追ったルポなども読んだが、やはり簡単な問題ではない。
メキシコに国境を接する州テキサス。
とても気になる時事問題。