パインウッドダービー(青)patch | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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本日のpatchは、ボーイスカウトのパインウッドダービー参加記念patch。


シニア」というのは、日本で言うシルバーエイジ、年配者を指す。
と同時に、高校や大学では最上級生、高校3年生や大学4年生を指す。
大人になると「シニア」に属するのはあまり嬉しいことではないかもしれないが、高校生には「シニア」になる事は、校内に上級生がいなくなる好ましい事なのだ。

私の息子は来年、その高校最後の年「シニア」年を迎える。
どうやら彼の同級生たちは、シニアになる事にすでにエキサイトが隠せないらしい。

シニアの前年である「ジュニア」、息子たちは今日がジュニアの通常授業の最終日。
来週は1週間期末試験となり、試験終了後そのまま夏休みに突入する。
終業式等なく、試験が終わった者から登校しなくなる。
「試験が終わった者から」というのは、息子の高校の場合、9年生で1教科、10年生で2教科、11年生で3教科、12年生で4教科まで、日々の成績が一定以上の科目は試験免除を選ぶことができる。
更にそれに加え、先生によっては、APテストを受けた生徒は試験免除OKを出す先生もいる。
息子の友人にはこの組み合わせで全ての期末試験なしという子もいる。
試験のない子、1教科だけの子、2教科だけの子・・・
そうして試験が終わった順に、バラバラと登校が終わるわけである。

それで、すでにシニア気分のジュニア生徒が思いついた。
「ジュニア・プランクやろうよ」
プランクとは、主に卒業生が「シニア・プランク」として卒業前に、バカげたジョークを施してみんなを驚かせ、その驚いた様子を見て楽しむようなもの。
シニアが揃って登校する最終日に、シニアを驚かせて楽しもうじゃないか、という事らしい。

・・・という事を知ったのは学校が終わった放課後のこと。
知って納得。
まだ知らなかった昼休み時間、何か様子が違うなあ~と、そのプランクが招いた事態のすぐそばに居ながら、目撃はせずとも生徒の様子から何かを感じた。

さて、そのジュニアプランクの顛末。

言い出したのは一人の女子ジュニアAちゃん。
学年ごとに駐車場が別になっている息子の高校で、「ねえ、明日の朝早くに登校し、シニアの駐車場をジュニアの車で埋めちゃおうよ。登校してきたシニアが、駐車場満杯で困る様子、面白いじゃない?」
賛同したのはたったの5名ほど。
それでは駐車場占拠はもちろん無理。
それでAちゃんたちは、ラインで区切られた駐車スポットを無視し、斜めに車を駐車し1台で駐車スポットを4つ使うような形で駐車しておくことにした。
「へへへ、シニアが見たら驚くぞ~」多分、Aちゃんはそう思ったのであろう。

定時に登校してこれを見たシニア。
何人かが、まず、Aちゃんたち「斜め駐車」した車の周りを取り囲んで駐車。彼らの車が出られない状態にする。
次に現れたのは学校事務員。
Aちゃんたちの車を「違反駐車」としてタイヤをロック。(違反金を学校に支払わないと動けない)

そして迎えたランチタイム。
車でランチに出て戻ってきたシニアたちが、通りすがりにAちゃんの車に、食べ残して持ち帰ったランチやら、飲みながら戻ってきて手にしていたドリンクのカップやらのゴミを屋根やボンネットやに載せていく。
それが少しづつエスカレート(したのだと思う)
Aちゃんの車は、ランチのゴミの山のほかに、交通規制用コーンが載せられたり、規制テープが巻かれたり、小麦粉で囲まれたり、窓にはイラストが描かれたり(スポーツ応援用の洗えば落ちるペイントではある)ものすごい状態になる。
(ちなみにAちゃんの車、もしかしたら2週間ほど前に買い換えたばかり。しかもベンツ)

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imgurに匿名で投稿されていた写真を見つけた)

プランクを仕掛けたAちゃん。
逆にシニアに逆襲された形。

と、そんな事が起こっていたシニア駐車場のランチタイム。
息子に「授業でいる物を忘れてた。昼休みにスーパーまで載せていって欲しい」とメッセージが届き、昼休み中にそのシニア駐車場に停車。
到着した時、いつになく駐車場が満員以上に車が溢れた状態なことにまず異変を感じた。
ビジター用エリアまで満杯なので、開いていたスロットに停車し、息子が来るまで車内で待っていると、生徒たちの様子がなんだか違う。
なんというかザワザワした空気を感じるのだ。
「何だろう?」
停車した位置からは見えなかったものの、どうも車1列隔てただけの位置で、そのゴミ盛りプランクが行われていたのだと、後で知った。


う~ん、プランクというのは、人を驚かすバカげた事をしたあと、あっと驚く知恵のある収拾法を用意してこそ面白いのよ。
例えば、大学の生徒が「学校ビルの屋上に教授の車を載せる」というプランクで教授をパニックにしたあと、あっと驚くエンジニア作戦で無傷で車を降ろすというところまで見せてこそ、パニックな驚きとみごとな車移動の方法の賢さで驚かす、みたいなのが王道プランク。

まあ、高校生は高校生。
「バカだねえ~」と周りの生徒たちは楽しませてもらったのかもしれない。


そんな昼休みから数時間後。
今度は授業が終わった息子を迎えに、同じ駐車場へ。
ランチタイムの車が満杯の混沌さとうってかわり、駐車場はすでに車の陰もまばら。
降り出した雨が、静かで平和な駐車場を包む。

ld

今年度の授業はこれで終わり。
あとは期末試験のみ。
中には、特に免除数の多いシニアやジュニアには、もうすでに学校は終了な子達もいる。

静かな駐車場が、なんだか淋しい。


(放課後、ピアノスタジオ直行。帰路、息子のリクエストでHOPDODDYにて、プチ「学年度授業日終了」祝いの夕食。いつも列ができるこの店、1時間以上列に並んで待ったぞ)