
本日のpatchは、カニのイラストが入った、ボーイスカウトのメリーランド州肩章patch。
テキサスの隣の州であるルイジアナの音楽とザリガニ料理を楽しもうという、ルイジアナ・クロウフィッシュ・フェスティバル。
何組ものバンドが次々にステージに登場し、ケイジャン音楽を演奏。
アコーディオンや、洗濯板といった楽器が含まれているのが、クリオールな味を出す。

ガンボやポーボーイといった南部料理の屋台が並ぶ中、主役はザリガニ。
もともとこのイベント、ルイジアナ「ザリガニ」フェスティバル。

イベントチケット(20ドル)には、ザリガニ1皿が含まれている。

そのメインなザリガニ。
配布を受け取る列がかなり長かったので、諦めた。
待っている時間がない。
ザリガニは二の次で、息子たちがオースティンサンバ隊のホーンセクションとして演奏するのを観にきたので、ザリガニの列に並んで見逃したというわけにはいかない。
サンバ隊は、ステージにいくつも登場するバンドの合間、ステージセッテイングで生音楽が途絶える時間に、会場をパレードしてイベントを盛り上げるのが仕事。

サンバダンサーとサンバドラム隊と一緒に、会場を練り歩く。

昨年もこのイベントで同じパレードを経験している息子たち。
ちょっと手馴れてきた感じ?

ドラム隊のようにリズムに乗って歩いて欲しいところだが、まあまだそんな余裕はないか。
サンバ隊は、この後もバンドの切れ目ごとにパレードをするのだが、息子たちは次の予定があるので、パレード1回だけでお役目御免。

ワニやフラミンゴの帽子を脱ぎ、青空の下のザリガニ祭りに別れを告げスーツに着替え。
急いで次のイベント会場である、テキサス大学へ向かう。
会場で、他の高校ジャズバンドのメンバーと落ち合い、テキサス大学ジャズ・フェスティバル参加するのだ。

このジャズフェスティバル、朝から16校(だったかな?)の参加高校ジャズバンドが順番に演奏。審査員が審査するコンテストになっている。
割り当てられた時間で、息子の高校は3曲を演奏。
その中の1曲は、今年は第1テナーサックスを担当している息子のソロがかなりフィーチャーされた「ボディ&ソウル」。

失敗しないか、親として見守っているだけで心臓バクバク。演奏を楽しむ余裕もなし。
まあ、なんとかとりあえず大きな失敗はしなかった、よね?

演奏は無事終了。

演奏が終わった後は、夜のゲストコンサートまで時間があるのでみんなで夕食に出、再びコンサートに戻る。
そのコンサート、先日ここに書いたのだけど、ネット購入すると手数料が高いというので躊躇しているうちに買い逃したもの。
ゲストはサックス奏者のジョシュア・レッドマン。
まあ、考えてみれば、レッドマンで売り切れていなかったら、ちょっと問題かも、ね。
コンサートは1時間くらいかな~と踏み、学校からチケットを貰っていた息子たちをコンサートホールに見送ったあと、ロビーで待つことにした。
どうせ迎えに来なくてはいけないので、ロビーにあるテレビスクリーンがコンサートのステージを映し出しており、ストリーミング放送があるらしいので、ロビーのTVでコンサート鑑賞できれば、これ幸い。
同じようにチケットの無い父母たちやテキサス大学の生徒たち、15人ほどが同じくTV前のソファーに集まる。
ホールに入れないグループの、ミニ鑑賞パーティー。こんなのも悪くない。
第1部は、テキサス大学の教授や生徒で組まれたジャズ・オーケストラのみの演奏。
それを楽しんだあと、休憩を挟み、いよいよレッドマンがゲストとして登場。
・・・と思いきや、休憩時間に切れたストリーミング放送が戻って来ない。
ロビーの係員さんが「放送が切れたままだから戻して!」と事務室に連絡を入れたら、事務室から伝令が来た。
「レッドマンさんとの契約でレコーディングは含まれておらず、生実況放送もレッドマンの意向に沿って、出来ないんです。」
ガッカリ・・・と共に、納得。
ロビーのTVで(そして全世界のインターネットで)無料でレッドマンのコンサートが楽しめるなんて、太っ腹だよなあ~、私がテキサス大学の学生なら、気になるコンサートのたびにここに来てホールから漏れ聞こえてくる生演奏とTVストリーミングを観に通うかもなあ~、と最初に思ったのだった。
ま、仕方ない。
会場から漏れ聞こえてくるのを聴きながら、同じくロビーソファーで待つ同志と会話が始まる。
その方も息子さんが、別の高校のジャズバンド生徒。
しかもご本人もご主人もサックス奏者。息子さんは、このテキサス大学のジャズ学部に合格が決まったところなのだそうだ。
話が盛り上がり、気がついたらコンサートはお開き。
レッドマンは見逃したが、楽しい時間が過ごせた。
という訳で、朝からザリガニ・パレード隊、ジャズ・フェスティバル、ロビーでプチコンサート鑑賞もどき・・・という1日。

ちなみにコンテストの結果は、息子の高校は惜しくも4位で、上位3位まで入賞というのを逃した。
全体からたった一人選ばれる「最優秀ソロ賞」は、ロビーで話し込んだ方の息子さんで来年からここの大学生としてジャズを専攻することになるという、他校の12年生トロンボーンA君が受賞。
先生から前もって「ここのコンテストは今までも、すごい良い演奏をしたと思ってもなぜか勝てないから、賞がどうのこうのは考えずに演奏を楽しんで来い」と言われていたらしい生徒たちでも、やっぱりガッカリ。
私個人的には、賞がどうのというのでなく、審査員のコメントがどうだったのかが気になる。
会場で見かけた審査員たちの中に、先日CDを買って現在ヘビロテで聴いているサックス奏者も含まれている見つけたからだ。
お気に入りのプロのサックス奏者。審査員なのだから嫌でも息子の演奏は耳にしたはず。
それだけでもなんだか、嬉しい。