カントリーミュージック殿堂博物館 patch | 今日もTシャツ@TEXAS

今日もTシャツ@TEXAS

コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

patch58

本日のpatchは、ナッシュビルにあるカントリー・ミュージック殿堂(Hall 0f Fame)博物館のpatch。
現在のものではなく、移転前の博物館を訪問した際に購入したもの。


オースティンは、ライブ音楽の都と呼ばれる。
そのオースティンの音楽界、年に1度「オースティン音楽大賞」の表彰が行われる。

sb2

sb1

今年のその表彰式典で、ふと頭をよぎった言葉。
ペンは剣より強し

音楽の式典にて何故「ペン」なのか、話は10ヶ月前、昨年5月に遡る。

昨年5月、オースティンのジャズバンド「ジッターバグ・バイパーズ」のコンサートを観に出かけた
とても楽しめるコンサートで、微笑みながら会場を後にしたのは、もちろん私だけではない。
その観客の中に、マイケルさんというジャズ評論もされる方がいらしたらしい。
コンサートを観、CDを持ち帰ったマイケルさんは、ジャズ雑誌の老舗「ダウンビート」誌にレビューを掲載された。

ダウンビート誌は私も定期購読しており、レビューコーナーは目にしていた。
CDは星の数が、評価の目安として表示される。
マイケルさんはバイパーズのCDを星3つ半としてレビューを書かれていた。
最高は星5つだが、めったに星5つが出る事はない。
前年グラミー賞を取ったゲリーバートンのCDは星4つだったし、エリッククラプトンが星1つだったりした。

マイケルさんの「ダウンビート」での評論掲載の後のバイパーズの活躍は、注目に値する。

普段からオースティンをベースに、テキサス内を精力的に演奏して周るバイパーズだが、それに加え西海岸北部のツアー、そして英国からイタリアといった欧州ツアーを敢行。
ツアー各地でも手ごたえを掴んだあと、バイパーズを待っていたのは、全米ネットの(日本で言えばNHKだろうか)ラジオ番組出演
このラジオ番組の過去の出演者は、ウィントン・マルサリスやらライザ・ミネリやら有名どころがずらりと並ぶ。
一言で言えば、オースティンをベースとして活動していた彼らが、全米規模(海外も含め)の活躍に拡大していく、その過程を見ることになるのだった。

そのように、マイケルさんのレビューに後押しされるように、フル稼働で走ってきたバイパーズ。
今日の「オーステイン音楽大賞」の発表で、最優秀ジャズバンドにみごと輝いた。
それだけではない。
バイパーズのメンバーが、最優秀エレキギタリスト、最優秀ベーシスト、最優秀ドラマーの3部門も独占。
文字通り、バイパーズの独壇場となった。

vps

マイケルさんがCDを持ち帰ったという5月のコンサート、そしてバイパーズが最優秀賞に輝く今日の音楽大賞表彰式。
その2つに思いがけずも居合わすことができたのが、どこか不思議な気分。

授賞式の後、会場のスクリーンには、今年度他界されたゆかりの方々の追悼スライドショーが流れた。
実際に面識があるわけではないが、その中にマイケルさんの姿を見つけ、彼の「ペン」の力とバイパーズの活躍を今一度、考えずにはいられなかった。

sb3
(表彰の合間に行われるゲストライブ)

sb4
(80'sニューヨークパンクのブロンディーもプレゼンターで登場。写真、デボラの顔が横向いちゃった)

そしてもうひとつ。
私もマイケルさんに同意。
バイパーズはユニークな味を持ちあわせた、良いバンドだ。