ボーイスカウト・ファミリーキャンプPatch | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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本日のPatchは、ボーイスカウトのファミリー・キャンピングのもの。


ボーイスカウトでランク昇進していくのに、取得が必須のメリットバッジが13種ある。
そのうちの一つが「ファミリーライフ」。

家族とは何なのか、それぞれがどう助け合っていくかなど、家族の大切さを学ぶようなもので、このバッジの取得には、決められた家庭内の雑事を担当し記録をつけたり、家庭内でプロジェクトを考え実行したりなどという項目をこなさねばならない。
その一つが、「家族会議を行うこと」
「飲酒や喫煙、ドラッグについて」「思春期の成長(男女交際とかその延長)について」「家庭内の決定事項」など、家族会議で話し合うのが必須項目。

この「ファミリーライフ」バッジ取得のため、冬休みの始めに家族会議を実施した。
「飲酒や喫煙について語れ」と言われても、大人の側でも気恥ずかしくなるような話題だよなあ~とは思ったが、話し始めてみると意外に会話が続き、悪くなかった。


そんな事もあった後であったからだろう、冬休みのある夜、友人たちと集い帰宅した息子が「家族会議を開きたい。意見を聞きたい。」と言ってきた。

なんだろうと思った、息子が切り出した話を聞いて、「ああ、時代は変わっても高校生の悩みというのは変わらなかったりするものだなあ~」と思った。
その話とは・・・

息子たち仲良し男子グループ。
どちらかというと気軽に誰にでも話しかけるというタイプでない似たもの同士が仲良くなり、数年、同じメンバーでつるんできた。
それが半年ほど前に、女子のAちゃんが一緒につるみだした。
Aちゃんはグループ内のB君のガールフレンド。
Aちゃんが女子ひとりで男子グループといつも行動しているなというのは、私も見かけて気づいていた。

で、冬休み中、グループで集まっている時に、AちゃんとB君、そしてC君が息子の前でなにやら計画を立てているらしい話をコソコソしだしたらしい。
その場にいたので「何の話?」と聞いてみても無視されたという息子。
かなり気分を害したらしい。

そういうわけで「家族会議」。
「秘密の話なら誰もいないとこでやれば良いのに、わざわざ自分のいる前で話しておきながら聞いても応えないって失礼じゃないかと意見するべきだろうか?そんな事を言えば友人関係が壊れるだろうか?」

要は、今まで仲良しだった友人グループの一人に彼女ができグループから離れた行動ができていく。仲良しだったB君が離れていく。平和だった仲良しグループの均衡をAちゃんが壊していくのが悲しい。
そんな、ありがりな青春の悩み。
あ~、あるある。自分が高校くらいの時にもあったよ、そういうの。そういう年頃になってきたって事だよね。
と、そんな時代をとっくに通り過ぎてきた私にしてみれば「あるよね~」だけれど、当事者である息子には大きな悩みなのだろう。

かなり気分を害していた息子は「人の前で話しておきながら秘密って失礼じゃないか」と「友人関係が壊れても良いから言いたい」という意見。
「まあ、今はショックかもしれないけれど、一晩待って気分が落ち着いてから話した方が後悔しないよ」と、一時の感情で物言いするのは得策でないというのが私の意見。
でも、シンプルに「あれ、いい気しなかった。自分を誘いたくないとかそういう事なら気にしないから、今後は秘密にしなくてもいいからさ」くらいは言ってみたら?とは助言してみた。

結局、夜の「家族会議」の時間も遅かったので、息子はその後就寝(の前に部屋でゲームしてたみたいだけど)。
翌日(冬休みだったので)息子が起きたのは既に午後。
起きたのが遅すぎでタイミングを逸し、この件はそのままに。
(繊細で傷つく心と、ルーズな生活が同居するティーン男子・・・)


数日後、学校のボランティアで顔を合わせた息子とC君と数人の友人たち。
そこで息子は先日の秘密の内容を知った。
C君が語ったのは「AちゃんとB君が2人でテーマパークに行こうよという話になったらしくてさ、でもBはまだそこまで運転できないから俺に運転して一緒に行ってくれない?って持ちかけてきたの。結局俺は断って行かなかったけど、2人はどうにかして行ったらしいよ、テーマパーク。」

やっぱり話は単純に、付き合っている2人が単独でデートしたかったという話のよう。
なんとなく嬉しかったのは、息子が気分を害したのを結局言わないままだったのに、どうやら友人たちは気がついていたようで「そういう事なんだよ」「俺らもちょっと良い気持ちじゃなかったよ、なんかヒソヒソ秘密にしてるみたいな空気」と、彼らの方から切り出してくれたという事。
それで息子はすっかり気分が晴れた。

結構オトナな対応してくれた友人たちに感謝と、気持ちが落ち込んだ息子が親に相談してくれた事が嬉しかった。
これ、ボーイスカウト活動の効果かな。
そのオトナな対応してくれた子達もボーイスカウトで、少なくとも一人は「俺も親と話してみた」そうなのだ。


それにしても、息子の気持ちを考えると切ないけれど、そういうお年頃なんだなあ~とか、なんだ今の子も昔と変わらないことで悩むんだよな~とか、いろいろと思う出来事だった。

あ、それと、こういう悩みで息子が「彼女が2人で会いたいというからさ~」という立場の方でないというのも、納得、ね。(で、親としてはちょっと残念なような、安心なような・・)