昨夜だけではない、マーチングのシーズンは何かと忙しく、何をするにも時間が足りない。
毎年この時期に行われる、地区選抜(All-Region)ジャズバンドのオーディション。
昨年はかなり力を入れて準備していた息子だが、今年はほとんど準備していない。時間が足りないのだ。
数日前になって「あきれるほど準備してない」と、今更に焦ってつぶやいていた。
それは私にもわかる。
ココのところ、息子が家で練習しているのを見ていない。
息子、今年度の前期は1時間授業のない枠がある。
後期に1セメスターのみの授業を取っていて、その枠の前期分に取りたいものがなかったので、思い切って前期はそこを空き時間にした。
その1時間枠は、学校にいなくてさえも良い、フリータイム。
どうやらその1時間を、フリーのサックス練習時間にあてているらしい。
それでも、アルトがメインであり、ソプラノの担当もあり、ジャズはテナー担当などと、練習しなければいけないものをいくつも抱えていて、1時間じゃ足りないはず。
特にジャズは、後回しになりがちになっているのではないかと想像。
そんな状態で迎えた、地区選抜オーディション。
学校が終わり次第、会場となるB校に向かう。
息子はA君母の車に同乗させてもらって出かけるので、「グッドラック!」とだけテキストメールを送っておいた。
オーディションが終了すると思われる8時半頃、迎えに会場に到着すると、先に終了していたアルトの結果が掲示されていた。
息子、3位で地区バンド入りは果たしたものの、次のエリア・オーディションへの進出は逃していた。
現在、学校のジャズバンドで担当しているのはテナーで、そちらの方が自信があったようなので、テナーにエリア進出の望みを賭ける。
テナーのオーディションも終了し、テナーの生徒たちがゾロゾロと出てきた。
あとは結果を待つのみ。

テナーの結果が出る前に、アルトの結果の訂正版が掲示された。
サックスの場合、息子もそうだが、アルトとテナーだとか、テナーとバリトンだとか、複数にエントリーする生徒もおり、テナーもアルトも入賞したりした場合にはどちらかを選ぶことになる。
訂正版を見ると、どうやらアルトの1位の子がテナーでも上位だったためテナーを選んだらしい。
アルトの1位の子がオミットされて、以下がひとつづつ繰上げ。
というタナボタで、息子は最終公式結果としてアルト2位となり、次のエリア・オーディション進出を手にした。
続いて出てきたテナー結果は、こちらも息子は3位。地区バンド入りは果たしていたが、やはりあとひとつでエリア進出は逃していた。
(息子はアルトを選んだのでテナーはオミット。4位だった同じ学校の仲間が3位繰り上げになった。)
結果がわかっても、まだ気になるのが仲間の結果。
自然と輪になり、仲間の結果が出るのを一緒に待つ子供たち。

が、最後まで出てこないテナー・トロンボーンの結果が、システムのミスで、再度手書きの採点シートを手入力しないといけない事態になっており、まだ時間がかなりかかるという伝達が伝わり、あきらめて全員帰路につくことになった。
次のエリア・オーディションへの進出はなんとか手にしたものの、息子も私も、なんだか負け試合の後のような気分。
どうやら、オーディションルームで全員の演奏を耳にしたあと「これはイケた」という感触をつかんだらしき息子。
ふたを開けてみると3位だったのが納得行かないらしい。
「まあ、準備にかけた時間を考えれば、あれだけの準備でよく上位にはいれたなあとは思うけれど・・・」
うん、私はそう思う。
ほとんど準備しなかったようなのに地区選抜バンド入り、しかもタナボタとはいえエリア進出。
すごいんじゃない?
そう讃えながら、私の頭の中では次の計算が始まっており、気分が重い。
帰宅したら10時だな。今日はどれだけの宿題を抱えているのだろう。
昨夜が3時間でかなりすでに眠いはず。
明日の朝はまた朝練で早起き。
宿題、できるのか? 今日は何時間眠れるのだ?
やれやれ・・・