生徒たちは寮をチェックアウトしたあと、締めのアンサンブルのコンサート。
13人の生徒は、3つのカルテット、クインテットに分かれ、それぞれの演奏。
息子のカルテットは、またもやトップバッターで登場。

アンサンブルを組むにあたり、息子はアルトサックスをバリトンに持ち換える。
生徒たちはみんな、メインはアルトかテナー。
前もってソプラノかバリトンをやっても良い人が募られており、息子はバリトンに志願。
メインのパート一筋な人も多い中、ソプラノ、アルト、テナー、バリトン、どれもこなせる息子は、こういう時に重宝かも。
息子グループは、一番「若い」グループかと。
最も上手かったのは、このカルテット。
3グループの演奏の後は、休憩を挟み、いよいよ最後。
生徒総勢13名(+数合わせにイーストマンの現役学生1名)全員での、オールスター・サックス・アンサンブル演奏。
サックスだらけのアンサンブル。

ソプラノ、アルト、テナー、バリトンに加え、珍しいベース・サクソフォン担当が1名。
このベース・サックスは、イーストマン学校所蔵のもので、100万円くらいするらしい。
そんな珍しい楽器を演奏できるチャンスなら、ベース担当できれば良い思い出になったんじゃない?・・・などと思ったが、息子によると「担当したA君が、たった一人の志願者だった。教授も、志願者が一人もいなければA君を任命するつもりだったんだって。」と。
みんな空気読めてるというか、何も言わなくても納得な感じ?

(黒シャツ君のデカいサックスが、ベース・サックス)
サックスだらけのアンサンブル演奏をもって、生徒たちのサックス浸りなサマークラスは終わった。
終了後、ロビーで教授たちや仲間たちと別れを惜しむ。
米国でトップレベルな大学で、各州のトップレベルな生徒たちとの1週間が名残惜しい。

ここでの怒涛のサックス三昧の日々を、息子はこう表現した。
「僕の人生で一番短い1週間だった。」
楽しい時は流れるのが早い。
息子にはパラダイスのような1週間だったに違いない。
