
息子とボランティア仕事の帰り、洋裁店に寄った。
ステレオタイプ的には、男性と言うのはショッピングを「楽しむ」という感覚に乏しい。
息子も、買い物等は欲しいものの棚へ直行して買うだけでも、タルいよな~なタイプ。
そんなティーンの息子、洋裁店に私と寄るなんて絶対ブツブツ言うだろうなあと思ったので、こう切り出した。
「あなたに作っているアレに必要だから洋裁店に寄りたいけれど、洋裁店に入るのは気恥ずかしいだろうから、ホビー店で手を打つから寄るよ。」
洋裁店と言うものがどのようなものかイメージできなかったのであろう息子が「どうして洋裁店じゃなくて、なの?」というので「洋裁店は布地とかしかなくてラブリーな店、男性客はほとんどいないから足を踏み入れるの嫌かと思って。ホビー店ならプラモなんかも置いてるから男性客もいるし。」と説明。
「え、いいよ洋裁店で。そっちの方が近いんでしょ?近いほうでさっさと済ませようよ。」
と言うわけで、息子と洋裁店へ。
パーキングに車を停め店に向かって歩いていくと、店のウィンドウが見えてきた時点で息子がつぶやいた。
「OMG・・・」
店のウィンドウ、まず目に入ってくるのは、ずらりと並んだ手作り人形。
多分、この時点で、なぜ私がホビー店にしておこうと提案したのか理解したかと。
そして店のドアを開けると、ドアの横に一人の男性が座り込んでいた。
奥様の買い物に付き合って来店したものの「オレはここで待っているよ」という事なのだろう。
息子、お仲間がいたじゃない~と心の中で思いながら店内へ。
目当てのものを見つけ色を相談して決めたら、息子は「ほら用は済んだしとっとと帰ろう」とせかす。せっかくだから店内をぐるりと見たいんだけどなあ。
まあ、どこの店であれせかされるのは同じこと。
別の棚の商品を手にするたび「え~」「マジで~」とブツブツとつぶやかれるのも想定内。
短い滞店時間ではあったけれど、「息子と洋裁店に行った」というのがラブリーでつい微笑んでしまう。
息子にとっては、もしかしたらもう足を踏み入れることがない店かもしれない。
それともいつか彼女などに引きつられて行く事もあるのだろうか。
そんな時「そういやオフクロとこういう店に寄ったことがあったなあ」と思い出したりするだろうか。
う~ん、想い出にもなりはしないかな、彼にとっては。
私にとっては、ティーンの息子と洋裁店で「どっちの色が良い?」などと買い物をしたのは、かなりラブリーな想い出になりそうなのだけれどね。
本日のピンズは、日本御当地ピンズの写楽ピン。

ショッピングなんてしゃらくせえ!とかいう声が聞こえてきそうよ。
BGM「Y」吉田拓郎
♪僕の趣味は雨の日のドライブとダイエーでのお買い物