
オースティンに引っ越してきた頃、家探しでポイントにしていた一つがオープン・フローなフロアプラン。
例えば、家探し中見せてもらった、予算内で収まる割りに居住敷地が広く、他にも魅力的だった家A。
このAに決めなかったのは、横に細長く通路があり、その両側に部屋が並ぶ構造だったこと。
センターといえるリビングから、全てが離れて横並び。
そういう構造より、センターを中心に全てがつながる構造を選びたかった。
例えば「ひみつの嵐ちゃん」のシェアハウスのセット。

我が家は、こんなモダンではないし、イメージ的にはずいぶん違うけれど、構造としてはこれに似た感じ。
中央に立てば、全体がぐるりと見えるような構造。
この構造に困ってきたのは、夫が自宅仕事な事。
自宅で仕事なのは良い。
一応、仕事部屋はリビングでTVがついていても音が入ってこない、集中できる位置取りの部屋。
それがいつのまにか仕事部屋には趣味の無線やら金属加工やらの細々した物が陣取り、最近、夫は自分が運び込んだ物たちに追い出されるかのように、リビングで仕事するようになった。
夫が仕事しているのは結構なことながら、裏目に出たのはオープンな構造の家。
私がCDでも聴きながら家事等したくても、中島みゆき等のCDを聞きながら大声で歌っちゃうと、家中で聴こえちゃうから仕事の迷惑だろうなと自粛してしまう。
逆に夫が何かしながらラジオ(音楽ではなくトークラジオ)を聴いていると、やめて欲しいなと思う事がある。
(トークラジオ、英語でずっとしゃべっているわけですよ。そうすると私の脳は意識するともなく条件反射的に「聞き取らなきゃ」と緊張するか「無視して聞き取らないようにしよう」と働くか。いずれにせよ自然と働く脳が疲れるのよ。)
というわけで、夫と息子が旅に出ている現在、我が家はJポップの解放区。
今日も帰宅した夕刻、さあ、これからCD聞きながら歌いながら、趣味の時間~。
今日の選択は宇多田ヒカルと上田正樹のアルバム・オン・パレード。(なんでこの組あわせになったのだろう?)
まずは宇多田ヒカル、デビューアルバムから。
聴きながらやっぱり歌っちゃうのは、It's Automaticなのだわ。
と・・・その時・・・
突然、窓の外は土砂降りの雨と雷。
「水をさす」というのはこういう事でしょうか。
ウキウキ気分が、どちらかというと、静かに雨の景色を楽しみたい雰囲気に急転。
空の上の方に「下手な歌、歌うな~」とメッセージ送られているような、いないような。
本日のピンズは、リアルター(不動産業者)ピン。
BGM「光」宇多田ヒカル