
言った本人は覚えていないであろう些細な言葉が、なぜか記憶に残ってしまっていることがある。
今日、またそんな事を思い出しているのは、義母が10年程前に言った一言。
「(困る出来事は)相方がいないときに限って起こるのよねえ」
義母がそう言ったのは、オースティンに引っ越してきた直後、夫が出張でいない時に電話で話した際。
テキサスに引っ越して来た洗礼でもあるかのように、家内でさそりを発見したので「サソリが家の中にいたのよっ!」と告げる私に、義母は「そうそう、そういう事はなぜか相方がいない時に起こるのよねえ」とつぶやいたのだ。
確かに、サソリとの遭遇のみならず、「こんな時に限って・・・」という事態は良くありうるのだろう。
で、今日そんな会話を思い出しているのは、こんな時(夫は息子と旅行中)に限って・・・エアコン故障。
あれ?エアコン効いてない?
と気がついて、スイッチを切り替えたり、タイマー予約を替えてみたり、リセットボタンを探してみたりしたけれど、やっぱりちゃんと作動していない。
確信した時間が遅かったので明日修理を呼ぶことにして、今夜は自宅内避難生活。
(ウチのエアコン、1階と2階の2つあり、2階用が故障した。1階で生活すれば問題はないけれど、2階がまるで赤道地帯。)
そういえば前にもあったなあ、こんな事。
夫が出張で不在で、いつもは夫が同行するカブスカウトの冬キャンプに私が同行した時。
氷点下のキャンプから帰ってきたら、家のエアコン(兼ヒーター)が壊れていた。
私が使い方を間違っているわけでもなく、なぜかこういう事態が夫不在時に限って起こる。
(いや、実際は夫がいるときにも起こっているから、この法則は必ずしも正しくはない。)
もう一つ、冒頭の「なぜか記憶に残る一言」。
昔、私がまだ独身だった頃、勤務先にパートにいらしていた奥様Aさん。
ある日Aさんが、どこそこで誰それを見かけたという話で「でも声はかけなかった。だってどうも一緒にいた方がご主人じゃないと思ったから。」
で、その根拠が「だって途切れなく会話してたのよ2人。夫婦だと話しないものよ。そんな外で食事しながら話すことないもの。」
ふ~ん、そんなものなんだ・・・と、「相棒」の杉下警部ばりの読みが妙に記憶に残った。
そして今、あのときに言葉、当たりかもなあ~と思う。
夫と結婚前に付き合ってる頃、電話で会話するのは嬉しかった。
インド出張中の夫からの電話なんていうのなど、心待ちにしていた。
で、現在、ボーイスカウトのキャンプで携帯の電波が届かないアウトドアにいる夫。
電話が無くても、待ち遠しくないんだあ、これが・・・。
あのときのAさんの言葉がよみがえる。
「だって夫婦ならあんなに話さないって。」
これは言いえているよなあ~と思える。
少なくともウチはね。
本日のピンズは、ま、一応東海岸ハイキング中の夫を思いつつ、奥日光観光記念のハイキング・ミニバッジ。
これ、中学の修学旅行で自分のお土産として買ったもの。

BGM「彼方からの手紙」スチャダラパー
♪こっちはさして問題もなく 皆元気にやってまうす