
先日、映画「モナリザスマイル」をTVで見た。
1953年、女学校ウェルズリー大学に赴任してきた美術史の教授(ジュリア・ロバーツ)が、生徒たちの「女性の自立」という人生論も訓えていこうとする。
夫の母が、この大学の出身。
そういえば「その頃は淑女の教養とマナーを教える大学だった」みたいな事を言っていたような気がする。
そんな時代背景も興味深かったが、もっと楽しめたのが衣装。
50年代のレトロ感溢れる衣装、特にジュリア・ロバーツの衣装が、レトロながら垢抜けていて良い感じ。
リベラルな役どころなので、衣装もそういったちょっと時代を先取りした感じをあらわしているのだろうか。
そんなレトロな服のパターン、「ビンテージ」シリーズとして存在する。

パターンさえあれば、時代が流れて店頭にはなくなっても、自分で作れるもんね。
ビンテージな服、自分で復刻しちゃおうかな~
と思いつつ、作っても自分には似あいそうもないし、大作になる分、出来てしまってからむなしいかも。
で、私の手元にある本物のビンテージ。

母が若い頃に着ていたコート。
ボタンだけは私が付け替えたのでオリジナルではない。
このデザインがなんとも良い感じ。
母が青春時代を、この服に包まれて過ごしたのかと思うと、更にいとおしさが増す。
昔、このコートを着て友人の家を訪れた。
「コート、ハンガーにかけとくね」と言われて「ありがとう」と渡したあと、友人が何かにウケて笑い崩れていた。
何かと思ったら、「ねえ、このタグ、すごくない?」とまだウケている。
そのタグとは、これ。

「みやこ洋装店」というこれまたレトロな日本語表示に驚いて笑ってしまった、と。
まあ、確かに、母から譲り受けたといういきさつを知らずにいきなり見ると、そこらのオヤジ洋品店みたいで、ウケるのかも。
私には、1枚1枚、精魂込めて仕立てられた服に思えて嬉しくなるタグなんだけれどもね。
レトロといえば、そんなレトロな衣装がキュートだった、ザ・ピーナッツの伊藤エミさんが昨日他界された。
淋しいね。
本日のピンズは、スキーもファッションも行き方もフリースタイルで、と、89年のブレッケンリッジ・スキー「フリースタイル・ワールドカップ」のピン。
BGM「Love,Peace and Soul」bySoul'd Out