
図書館で偶然見つけたDVDを観てみた。
私でも「あ、これ見た事ある」という、有名なジャズの写真がある。

大勢のジャズミュージシャンが写っているこの写真。
この写真撮影時のエピソードが、カメラマンや写真に写っているミュージシャンのインタビューで語られるドキュメンタリー「ア・グレート・デイ・イン・ハーレム~57人のジャズ・ミュージシャンの肖像」。
これがなかなか面白かった。
1958年8月12日。
ただ集まって写真を撮るという目的だけにハーレムに集まったジャズミュージシャンたち。
「階段の上の方まで並んで」程度の指示以外は、それぞれ好きにしてもらったら、近所の子供たちと並んで路肩に座りこんで収まることになったカウント・ベイシー。
みんな濃い色の服を着てくるだろうと予想して、明るい色のジャケットを着て現れたというセロニアス・モンク。
たったひとり、カメラを見ないで後ろに話しかけている・・えっと、誰だったっけ?
集まって写真を撮るというだけで、後は好き勝手にさせたら、自然とそれぞれの個性が現れる成り行きが面白かったという。
そんなドキュメンタリーを見ながら、なんだか良い時代だったんだな~と、本当にその日が「GREAT DAY」に思えてきた。
今だと、ありえるかなあ、こんなの。
ただ写真を撮るために、大勢のミュージシャンが集まる、なんて。
この写真撮影が1958年。
私の好きなジャズ・アルバムのトップ2は1956年と1959年に出たアルバム。
私にとってはこの頃のジャズが一番好きなのも、偶然ではないかもしれない。
本日のピンズは、ハーレムはコースに入らないのだけれど、ニューヨークもので、94年のニューヨークシティ・マラソンの記念ピン。
ちなみにこの写真、トム・ハンクス主演の映画「ターミナル」のストーリーに用いられているという。
アメリカ入国できずに空港に住み着くことになるトム・ハンクス。
彼がどうしてもアメリカ入国したい理由が、この写真につながっている。
「ターミナル」昔見たけど、そうだったんだ~!あ、なるほど!
セロニアス・モンクって、目立ちたがり屋だったのか。
BGM「セロニアス」セロニアス・モンク