
ユーミンの作品に「真珠のピアス」という曲がある。
他の誰かと結婚する彼の家での最後の夜、「もうすぐ引越しするとき見つけるでしょう」と、ピアスを片方部屋に捨てていくという、最後のジェラシーの物語。
そんな歌になるような物語は私には、ない。
今の家の3軒前に住んでいた部屋を引越しするとき、「あ、こんなとこにこんなのがあった!」と、本箱の後ろに落ちていたのを発見したのは、自分のロサンゼルス・オリンピックのピン。
コレクション箱から見当たらなくなっていることすら気がついていなくて、引越しで見つけた時、「あ、そういえば持ってたコレ」と驚いた。
ひとり「真珠のピアス」?・・・ちょっと違うか。
そんな、本箱の後ろに落ちていたロサンゼルス・オリンピックのピンが、本日のピンズ。
さて、そんな「引越しする時見つけるもの」な話。
昨日書いた、家の中でのエッグハント、実は14個隠したうちの13個しか見つけられなかった。
息子が最後の一つを見つけられないので、自分が隠した場所を見て周ったけれども見つけられたあと。
で、じゃあ最後の1つはどこよ?というのが、全く思い出せない。
「あそこと、ここと・・・」13箇所は覚えているのに、どうしてももう一つが全く思い出せない。
次第に、もしかしたら14個隠したつもりで13個だったかも?と個数すら怪しく思えてきた。

年をとるのって、こういうのが悲しい。
自分の隠した場所が思い出せない、あるいは、用意した個数の記憶が確信が持てない、どちらにしても「トホホ・・・」な気分。
あと3年もすれば、多分息子は巣立っていく。
息子がいなくなったら、夫にエッグハントさせるなんてどうよ?と思っていた。
それはそれで楽しくない?
でも、そうして、2人で見つけられず毎年少しづつタマゴがどこかに隠れたまま蓄積されていく。
で、いつか2人がいなくなって、家を整理に来た息子が、「なんであちこちにタマゴがあるんだよっ!」と見つけるとか・・・
なんて冗談を言ってみたけれど、言ったそばから現実にありえそうに思えてきた。。。

さて、そんなこんなで「多分13個しかなかったのよ」で納得した、幻の14個目のタマゴ。
今日、見つかった。
息子のラクロス用具を届けに行こうと、壁に立てかけてあったスティックを掴んだら何かが落ちてきた。
ああっ!そうだった!
ここに隠したの忘れていたっ!

ひとり、苦笑するしかないわ。
BGM「真珠のピアス」by松任谷由実
♪もうすぐ可愛いあの人と 引越しするとき気づくでしょう