
寒冷前線の影響と強い風で、急に寒くなった今日のオースティン。
今日も息子の高校バンドはコンテスト。
今日のコンテストは、今までの1位、2位・・と順位を競うコンテストではなく、それぞれのバンドの評価を競うもの。
どの学校が参加してくるかで順位が違ってくるコンテストとは違い、各バンドがどのレベルかが純粋に評価される形。
このコンテストでは、息子の学校は過去40年近く毎年最高評価である「1」を獲得してきている。
いわば「1」をとってあたりまえ、はずせば歴史の汚点になりかねないという立場。

今回、コンテストのルールで、ショー・プログラムの1部である、聴覚効果の「声のナレーション」は使えない。
更に、強風のため、視覚効果のフィールドに広げる「引用区を書いた幕」の使用もあきらめざるを得なくなった。
ユニフォームの帽子につける羽飾りも、吹き飛ばされるのを懸念して使わないことに。
(帽子の羽飾りというような小さなものでも、あるとないとで、驚くほどビジュアルが変わってくる。)
演出効果が使えないパフォーマンスではあったが、評価は全ての審判員から「1」を貰い、評価「クラス1」獲得。
毎年続く最高評価を継続できて一安心。
ところで、使えなかった演出効果の幕。
息子のバンドには「ステージ・クルー」というグループがある。
息子の学校の場合、マーチングの動きトライアウトでマーチング向きとされなかった生徒がこのグループに属する。
「ステージ・クルー」は、マーチングはせずに、ショーの演出効果などを担当する。
今回使えなかったけれど、演出の幕をタイミングを計って広げていくのも、このクルーたち。

地味な仕事だけれど、これが上手く広がらないとかなり目立つ。
そんなクルー部隊、コンテストで他の学校を見ていて、どこの学校にもあるのだなと気がついた。
例えばこの学校。
マーチングの後ろに、大道具と言える物が並ぶ。

この一つ一つに、ねずみ小僧のような衣装をまとった子が一人ずつ立ち、マーチングが繰り広げられる後ろでずっとポーズを取ったまま静止状態。

カラーガードの演技に、棒状の物を持って出てくるほかは、ずっとポーズを決めてビジュアル効果担当だ。

そして、この学校の場合も、マーチングが繰り広げられる中、樽状のものをもってサイドラインにスタンバっている子達。

この樽が、ショーの途中で必要になるのでフィールドに運んでくる。
運んだ後は、ふた部分の影に小さくなって隠れる。

観客になるべく見えないように、一生懸命小さくなって隠れる姿に、なんか感動。
これも、上手く隠れないと、ショーの見え方の効果が薄れる。
(実際、この写真には写っていない部分で、隠れ方が上手くない子がいて気になった私。)
秋の風の中、マーチングする青春、ショー演出効果の青春。
みんなで一つのショーを作り上げる一生懸命な姿は、どれもキラキラして見える。
本日のピンズは「本日のTシャツ」に戻って、キャピタル・シティー・マーチング・フェスティバルの2009年に記念Tシャツ。
これは、今年のこのフェスティバルを観に行った際、過去の残った在庫として1ドルで売られていたので買ったもの。
BGM「無限の風」奥田民生
♪強い風 止まない風 小石を転がす風
♪あいつは風 あいつが風 リズムをとりながら 太陽を背負って