
傍から見ていると、「それって、重要でもないし、負けるが勝ちっぽいんだけどなあ~」と思うことがある。
そう最近思ったのは、息子のマーチング・バンド。
夏休み中から練習が始まったバンド。
夏休みの終わり頃に、マーチングのトライアウトが行われた。
このトライアウト、バンドのとはいっても楽器の演奏は一切関係なし。
マーチングする際の、直立した姿勢、見栄え、歩き方などのみが審査される。
その結果で、生徒たちは「自分だけのポジションをゲット」「1つのポジションを2人でシェア」「フィールドのマーチングには参加せず裏方仕事をする」の3つに分けられる。
人数が足りない楽器では、トライアウトの成績にかかわらず全員がポジションを与えられる結果になったりもしたのだけれど、息子の担当するサクソフォンは、新入生である9年生はほぼ「2人で1ポジションをシェア」に収まった。
マーチングはやりたくないけれど、ジャズバンドに所属するにはマーチングもしなければならないので、仕方なくマーチングしている息子。
それでも、トライアウトと聞けば「良い評価でポジションを得たい」と張り切っていたのだが、一つのポジションをT君とシェアに収まった。
ポジション・シェアの場合、アメフトの試合やコンテストなどは毎回どちらがフィールドに出るかは先生からの指示で交代になる。
ちょっとガッカリしていた息子。
でも、私にはその方が都合が良いと思えて、内心喜んだくらい。

バンドは学校の就業時間意外にも拘束時間がやたら多い。
他の活動と予定が重なってしまうことも必至。
2人でシェアしていると、どうしてもマーチングに参加できなくても、相方が参加できればパフォーマンスに穴が開くことがない。
息子とポジションをシェアするT君はテニス部にも入っているので、お互いカバーしあえて好都合。
しかし・・・
ポジション配置が決まって練習が始まった直後、別のポジションをひとりで得たA君が練習に来なくなった。
「A君が休みの間、代役でそこのポジションに入って」と言われた息子。
ポジション2つ分の動きを覚えなきゃならないと「マジかよ~」と嘆いていたが、A君はトライアウト後一度も現れずそのまま夏休みが終わる前にバンドを辞めたようで、結果、タナボタ的に、元のポジションはT君がひとりで、A君のポジションは息子がひとりで、専属で受け持つことになった。
毎回フィールドに出られることになったわけだけれど・・・
テニスがすでに試合続きなT君、バンド練習に来られないこともある。
「なんでそこのポジションが穴になっているんだ!」と、別のシェア・ポジションの子が今になってT君の代役も努めなければならなくなって大変になっているらしい。
息子はバンドのコンテスト(マーチングのコンテストなので穴があいてはならず、欠席できない)とラクロスが重なって、ラクロスのトライアウトに行けない事態に。

だから、「負けるが勝ち」だったのよ。
T君と息子で、お互いのテニスやラクロスとのダブルブッキングをカバーし合えるはずだったのに・・・
トライアウトやテストと聞けば良い成績を出したいと思うのは悪くはないけれど、時には一歩下がって眺めて、負けるが勝ちなこともある事に気がついて欲しいものだわ。
でも、そうか、今回の場合、当初は「負け」に当たるシェアになったにもかかわらず移動させられたのだから、「負けても負け」におわちゃったとも言えるから、どうしようもないのか・・・
本日のピンズは、「本日のTシャツ」に戻って、某高校のマーチング・バンドのTシャツ。
BGM「まけるもんか」バービーボーイズ
♪危ないぜ 危ないぜ 負けるもんか 負けるもんか