
来年度、高校のジャズ・アンサンブルのクラスを希望している息子。
クラスに入れるかどうかは、2週間後のオーディション次第。
現在、課題曲を練習しているが、最初の楽譜を渡された日に比べると良くなってきている。
とはいえ、オーディションを受けるのは来年度9~12年生。9年生にしては良いんじゃない程度では合格できない。
ちょうど、そのジャズ・アンサンブルのコンサートがあるというので、どの程度のレベルが要求されそうか、偵察がてら出かけてみた。
まず、驚いた。
高校のバンドだから・・・と高をくくっていた私の想像よりも、上手い。
息子が目指すサックス隊は、テナー2人、アルト2人、バリ1人。
私の目を惹いたテナー・サックスのM君。
やっぱりというか、「彼はこのバンドの象徴だった」と紹介されて、彼が作曲した楽曲が演奏された。
このM君は12年生で、来年はテキサス大学音楽校のジャズ作曲などの専攻に進むのだそうだ。
サックス隊のうち2人は現在9年生で、昨年まで息子と同じ中学のバンドだったD君もいる。
息子いわく、中学を出て行く際にはD君はそれほど特出して上手かった印象はなかったけれど、今日のソロ演奏はものすごく上達していた、のだそうだ。
確かにD君のソロ、上手かった。
う~ん、息子がここに入れる可能性、微妙。
9年生が入っているという事は可能性はなくもない。しかしレベルは高い。
「コンサートを観てみて、もしたいしたことないレベルだったら、オーディションに向けて練習する気を無くすし、反対にものすごく上手かったら無理だとあきらめて練習しなくなるから怖い。」と、観に行くのを渋っていた息子だが、「楽しそうだった。やっぱり入りたいなあ。」と、帰宅後早速サックスを手に。
このコンサート、高校の生徒達の発表会だけではなく、毎回ゲスト・ミュージシャンが客演する。
2年前、ビル・エバンスがゲストだったと後で気が付いて悔しい思いをした。
今回のゲストは、トロンボーン奏者のロン・ウィルキンス。
前衛的な奏者らしく、「へ~、トロンボーンって、こんな音も出せたりするんだ」という多彩な音を自由に奏る。
トロンボーンって、あまり注目したことがない楽器だったけれど、なかなか面白そうだなと思わせる奏法だった。
さて、1年後、息子はこのステージに立てているだろうか。
とりあえずオーディションの結果が残念なことになっても「まあね、コンサート観たじゃん。レベル高かったもんね。」と、慰めの言葉は用意できた。
本日のピンズは、パフォーミング・アート物という事で、ミュージカル「ガイズ・アンド・ドールズ」のピン。
BGM:コンサートで演奏された曲物のうちの一曲。ブルー・トレイン。