
子供が成長していく過程で「初めての**」というのは、概ね喜ばしいものではないかと思う。
初めて立った、初めて歩いた。
初めてのお正月、初めての遊園地。
だがしかし、子供も10代ともなると、親として「初めての**」を複雑な気持ちで眺める事が増えてくる。
成長と同時に、「おっさんに近づいてきたなあ」とか「もう小さな子供じゃないよなあ。」という親離れの足音がその裏にくっついてくるからである。
今朝、息子が「初めてのヒゲそり」を試みた。

息子のヒゲ、というか産毛に毛の生えたようなもの(って表現も変だけど・・・)が目立ってきたのは、小学校2~3年生くらいだっただろうか。
この年で鼻の下に薄っすらと・・・と私も気が付いてはいたが、本人はかなり気にしていたようで、ひそかに「ヒゲが生えてきた最年少」などと言ったキーワードをググッっていたのに偶然出くわした事もあった。
小学校では気になって嫌だった口ひげもどき。
それが中学にもなると、大人っぽく見えるのでお気に入りに転換した。
私も、どちらかというと童顔な息子にはヒゲで大人っぽく見えたほうが、例えばいじめの対象になりにくいのではないかとか、ヒゲ肯定の思いだった。
とは言っても、やっぱりまだまだ産毛に毛が生えたような(やっぱり、この表現、変・・・)ヒゲだ。
ものすごく柔らかく、ほとんど伸びない。
ところが数日前に「ヒゲそる」と言い出した。
そう言いながら、朝のシャワーの後はバタバタと登校していくので実行できず、ついに今日「始めてのヒゲそり」を行うことになった。
「今からヒゲそるから」と告げられ、カメラをスタンバイしているのにも文句を言わずに、夫の髭剃りを使って剃り始めた。
ああ、君もヒゲを剃るお年頃になったんだ~というちょっぴり淋しいような気持ち。
と同時に、「剃るよ」と宣言して私に見せようとしたという「まだ子供だわ」な部分にほっとするような気持ち。
ヒゲ剃り後は・・・
ちょっと、クリーンに見える?
う~ん、やっぱり「産毛に毛が生えた程度」のヒゲのあるなしじゃあ、そんなに変化はないか。
そうして息子が登校した後、起きてきた夫にその話をしたら「え~、見逃したっ!」と悔しそう。
えっ?見たかったの?
ヒゲ剃りごときで起こされたくはないと思ったのだけれど・・・
本日のピンズは缶バッジで、「Keep Clean」の缶バッジ。
ヒゲの手入れも良いけれど、洗顔もちゃんと気にしてにきび面をなんとかしなさい、と言いたい。
BGM「いちご白書をもう一度 byバンバン」
♪僕は不精ヒゲと 髪をのばして