
昨日から続く、息子の学校バンドのシカゴ遠征の話題の続き。
このシカゴの吹奏楽、オーケストラの作曲者や指揮者を始め音楽家が集まるコンファレンス。
そういう人々の中で、どういう方なのかはわからないが、息子に話しかけた方がおられる。
サックスの話をしていたようで、息子が今はバリトンを担当していると話した。
その方は「バリ・サックスなら、僕が一番だと思うのはジェリー・マリガン。一度聴いてみてごらん。」と薦められたようだ。

旅行から帰ってきて、興奮しながらいろいろな出来事を話すなかで、「あのね、ジェリー・マリガンがすごいんだって!」と、会場で出会った見知らぬ方の一言も「ものすごく重要な一言」であるかのように語る息子。
そして早速ネットで動画を発見し、触発された模様。
「これからはアルト・サックスに専念しようかと思っていたけど、ジェリー・マリガンのバリ・サックスってすごい良い。やっぱり僕はバリ・サックスで進むのが良いかも。」と。
とにかく、今回のシカゴでは刺激を受けてきたようで、サックスを取り出して新しい譜面に挑戦してみたり、見ているだけでその高揚感が伝わってくる。

おりしも、ネット注文していたビューグルが息子が旅行中に届いており、帰宅後はサックスを練習したりビューグルとトランペットを吹き比べて見たりと、音楽熱が高まる。

高校でもバンドの授業は選択する予定でいた息子。
ジェリー・マリガンを聴いて、「高校ではジャズのクラスに入りたい」と、その方向性がはっきり見えてきたようだ。
但し、高校でバンドを選択しても、ジャズのクラスに入るにはオーディションで選別がありトップも数人しか入れない狭き門。
それも承知の上で、オーディションに向けて練習を頑張る!と鼻息が荒くなっている。
そのジェリー・マリガンを薦めた見知らぬ方が、息子の人生を変えた出会いとなる可能性もあったりして・・・。
もしかしたら将来、息子がジャズの世界に進んでいて、ある日「中学2年の時、学校でシカゴに行き、そこでジェリー・マリガンを薦めた方がいて、それが転機でした。」なんて、ね。
まあ、そこまでの事は多分ないだろうけれど、とにかく、その方の一言で息子がジェリー・マリガンと出会って衝撃を受けたのは、紛れもない事実。
早速、ジェリー・マリガンのように演奏したいと、気に入ったデスモンド&マリガンの曲の譜面を購入までしたのだから。

でもその方、自分の一言が、見知らぬ中2のボウズにどれだけ影響を及ぼしたか、知る由もないのだろうなあ。
本日のピンズは、譜面のデザインのピンズ。
これは、エルビス・プレスリーの「グレースランド」で購入したピン。
確か、グレースランドの門がこのデザインなのだと思う。
BGM「Two of a Mind」ゲリー・マリガン&ポール・デスモンド