
ボーイスカウト・キャンプの帰り道。
コロラド内の途中に「Great Sand Dunes」という砂丘の山があるというので寄って見る事にした。
おお~あれか~、と、見慣れた山並みの景色の手前にベージュの山があるのが見えてくる。

川が砂を流してくるのと、地形の関係でこの場所に砂が吹き溜まるのが長い年月でこのような大きな砂丘の山を形成したのだそう。
普通の山の景色に突然こんな砂の山がある風景は不思議で幻想的。
砂は、細かい砂で、まるで海辺のの砂浜のようなさらさらした砂。
彼方にゴマ粒のようにハイキングしている人々が小さく見える。

(ズーム使っているので人に見えるけれど、実際は写真に浅め切れない広大さで、人は山肌に着いた黒ゴマみたいに見える状態)
頂上目指してみますか~と、歩き始めるのだが・・・

一面砂山で、距離感がつかめないのと・・・

一歩ごとに足が砂にのめりこむので、特に登りでは足を踏み込んだとたんにズルズル後退する。
1歩で進める幅が短いのと、砂に埋まった足を引き抜いてまた一歩踏み込むのにかなりのエネルギーを要する。

見た目よりも、頂上までたどり着くのはかなりキツイ。
途中までで引き返す人の方が多い。

頂上から下ってきた人にすれ違うときに「下りの方が全然楽!」と声をかけられ、「下りは楽そうだから、登りに全力使ったって良いのだ」という思いを心の支えに何とか頂上に到着。

が、下り初めて気が着く。
下るときも、もちろん砂に足がめり込むわけで、これが膝に負担になる。
別のキツさがあるじゃん、下り~。

そして更に予想外の状況が・・・
結構な風が吹き始め、一面砂嵐のような状態に。
風が細かい砂を吹きつけ、足など肌が露出した部分にチクチク突き刺さるように痛い。
それより、砂が目に入るので目を開けていられず、全身を砂で攻撃されながらも進む方向を見失う。
なんせ、周りは360度砂で、道があるわけでもないのだ。

苦闘の末、何とかハイキング口まで帰り着いたが、頭髪の隙間、耳の中、鼻の中、服のポケット・・・どこも砂だらけになっていた。

この日はニューメキシコ州とテキサスの州境近くで一泊したのだけれど、ホテルでシャワーを浴びるのが、待ってましたな状態。
洗っても洗っても髪の間や耳の中から砂がどんどん出てきて、驚くほどだった。
イラク戦争で現地の砂嵐がひどいというようなニュースは耳にしても、砂嵐というのは想像でイメージするだけだった。
今回、風で吹き付ける砂を体験して、想像ではわからないものがあるな~と実感。
思っていたよりも、パニックになりかねない程、風と砂の攻撃ってすごいわ。
結局、砂山を3時間ほども歩き回って、格闘しながら充分に砂を楽しみ、プチ砂嵐を体験し、Great Sand Dunesは堪能できた。
寄ってみて正解。
面白い体験だった。
本日のTシャツは、Great Sand Dunesの売店で購入した、記念Tシャツ。
BGM 「SAND BAIGE by 中森明菜」
♪崩れる私を支えて お願い
♪アナ・アウザ・アローホ サンド・ベージュ