
本日のTシャツも、昨日に続きラフティングのTシャツ。
夫が着替えのシャツが足りないというので、ラフティング・ツアーのショップで購入したもの。
さて、ボーイスカウトのキャンプで、メリット・バッジのクラスを受講したり、アウトドアの遊びを満喫したりする訳だが、滞在はやはり「キャンプ」。
TVやPCなしはもちろん、電気もなし。
真っ暗なアウトドアでのテント生活。
野生の動物の、チップモンクやキツネを見かけたし、どうやら黒クマが出るとの事。
クマ対策で、テント周りは就寝前にはゴミ箱も空にして食べ物の痕跡を残さないようにする。
ということで、持参したスナックなどもテント内に置くのは禁止。かなり離れた駐車場の車内に残したままにするしかない。持ってきても意味がなかった。
更に、フルーツやミントの香りもクマを寄せるからダメという事で、シャンプーや歯磨き粉などもテント内に置けず。
これは、キャンプ全体で女性の数が少ないのを幸いに、プールの更衣室内に置いておくことにした。
フルーティーな香りのボディソープもテント内に置かないようにしてのだけど、待てよ・・・このソープで体を洗ったあと、ソープは更衣室に置いたままにして無いとしても、体に香りが残っていたら、クマに襲われるのはソープでなくて私にならないか?
食事は基本、キャンプで用意されたものをダイニングルームに集まっていただく。

食事内容は悪くはないのだけれど、なんせ400人近くの人数なので、交代制で入れ替えになる。
「このグループはあと5分で退室っ!」と掛け声がかかったり、せわしない。
そして、隊ごとに交代で、食事をトレーに盛り付けたり、飲み物のピッチャーをテーブルに配ったり・・・などの当番が回ってくる。

当番はこのほか、プールのシャワー室掃除なども周ってくる。
子供達にはちょうどいい労働の機会。
朝食と夕食の前には集会があって、全ての隊全員が集まるし、

キャンプ・ファーヤーも全員で集まってスタッフの出し物を見たり、隊ごとに出し物をしたりする。

それでも、テント周りではやはり隊ごとの生活。
話し合いしたり、

フリーな時間には、フリスビーしたり、

トランプしたり、ダベったり・・・

そして1日だけ、隊ごとに食事を作る日が設けられている。
材料はキャンプで用意され、配布される。
昼食はチーズとハムとパンが用意されて、各自挟むだけサンドイッチ。
夕食はミート・スパゲティ。
乾麺のパスタをゆで、ひき肉をいため、袋に詰められてきたソースを温めて炒めた肉を混ぜるだけ。

日本のキャンプの定番カレーライスより簡単よね。

(↑支給されたゲータレードの粉を水に溶かしている図。)
いたって簡単な料理でも、一応みんなで作ったわけで、美味しい気がするのよね。

そうして、隊のメンバーの絆も深くなっていく。
といっても、実は今回のこのキャンプ、うちの隊は全員が参加しているわけではない。
ボーイスカウトのキャンプ・トレーニングの最高峰とでも言える「フィルモント」キャンプの日程とこのキャンプの日程が重なってしまったのだ。
フィラモントに参加できるのは14歳以上。14歳以上のスカウトたちはこぞってフィルモントに出かけた。
残されたのは、13歳の息子を筆頭に、ほとんどが今年入隊したという合計7名のスカウトのみ。
というわけで、息子は急遽、一つ下のA君と二人でこのキャンプでの臨時隊長に任命された。
今年入隊の、まだ中学に入学前のスカウトたちの子供っぽさに閉口しながら、一生懸命、隊をまとめたり、雑用をこなしたり、良くがんばった。
息子だからという贔屓目もあるのだろうけれど・・・
年下のスカウトが荷物を運んでいたら呼び止めて自分が引き受けたり・・・

誰もやりたがらないゴミ運搬を「僕も行くから君も手伝って」と自らも率先しながら仕事を割り振ったり、

年下のスカウトたちも息子を慕ってきてるな~と感じられたりした。


そして、息子は最終日のキャンプファイヤーで、キャンプ・リーダー賞を受賞。


今回、リーダー役を体験したことは、かなり大きかったようで、「リーダーだと違った角度から見れて、いろいろ発見があった。」と。
シャイな性格でもあり、今まではリーダー役は敬遠してきた息子だが、「秋のリーダー選挙には立候補しようかな」とか、さらには「将来このキャンプに働きに来ても良いな」とまで。
(このキャンプ、スタッフは現役ボーイスカウトたち。14~15歳はボランティアとして無償で限られたポジションで仕事ができ、16歳以上は夏休み期間住み込みで給与を貰って働く。)

年長のスカウトが参加できなかったのは残念だけれど、息子にとっては、成長の扉をまた一つ開けた、貴重な今年のサマー・キャンプだった。

BGM「ファクトリー」byARB
♪ある時リーダーに 俺は選ばれ・・・