ルノアール T | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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今頃になって、子供の通うアメリカの学校の「コツ」がつかめてきた。

息子が小学校に通い始めた頃、勉強は学校で充分学んでくるものだと思っていた。宿題には親が手伝わなければいけないものもあったが、たとえば英語のスぺリングなどは、授業で練習問題などもやっているのだろうと、宿題でなければ気にもしていなかった。
小学校の低学年、それでも特に問題はなかった。

状況が違ってきたのは3年生の時。
担任から「ライティングが劣るのでなんとかしないと・・」と呼び出された。
テキサスでは、州の進級テストがあり、4年生ではライティングが含まれる。今のままでは危ないかも、と。

この時点で気がついた。家で親が宿題などを手伝うのが前提のようになっているのだ。
こりゃまずい、と、息子の宿題を必ず見るようになった。
これが私には大変。
例えば、本の「第1章」を読んで各質問に答えよ、などというのを一緒に考えるためにその「第1章」を読まねばならない。英語なので読むだけで私にはかなりの時間がかかってしまう。(しかも題材の本というのが、アメリカの田舎の農家などが舞台で、私にはあまり楽しんで読める小説ではなかった。1章分も結構長かったし。)
算数を英語でやったことがなかったので、問題は理解できても、息子に「小数点第2位がこれだから」と説明するために辞書で「小数点第2位」を英語でなんと言うのか調べる手間がかかったり・・・なども。

そうしながら、1年間ライティングだけは家庭教師をつけて、何とか追いついた。

で、「コツ」というのは、なんてことはない、親が必ず宿題やテストをチェックし、一緒に考えてやらせて準備をすれば、もしかしたら学習内容は日本の同学年より簡単かもしれない。

中学が始まっても、同じ。
先生から出される宿題やテスト予定などは学校のHPで見られ、先生たちも、親がそれを見て子供にやらせることを期待しているのだ。(親向けのメッセージが添えられている)

宿題は完成させて期日内に出す。テスト前には準備する。この2点をきちっとやれば、成績はついてくる。
中心となる、国・数・理・社以外などは、体育は指定体操着を必ず着用して遅刻せずに参加し、態度が悪くなければ100点!のようだし、音楽も、毎日家で練習し親のサインを貰ってくれば100点!などという項目もある。

そうして、中学最初の通知表が昨日出た。
息子、出だしが好調だったので、期末試験もがんばって「オールA」を狙っていた。

結果・・・すべての科目がA!といいたいところだが、美術がB!
このAやBの基準は、期間内の課題やテストの点数を平均し、90点以上ならA、80点以上ならB・・・という割り切った評価方法。
美術は・・89点。。あと一点で「オールA」の快挙だったのだ・・・

音楽や体育の先生が、授業に望む姿勢で得点をくれるのとは違い、美術の先生は「私は生徒の作品に100点をつけることはない。なぜなら完璧な作品はありえないから。」などと説明しているように、作品の点数がシビア。

親バカの自慢が入るが、息子、美術以外がすべてAというのはすごい事だと思う。(社会科なんて、全てのテストや課題の点数を平均して99.45って、ほぼパーフェクトじゃん)
ものすごく喜んで良いはずなのに、あと一点というあまりにも惜しい状況だったために、喜びきれない。
(オールAなら、地元新聞に名前が載るので、息子それも期待していたのだ)

文句ない成績をとりながら、泣く息子。
その気持ちわかるけど、どうしようもないじゃんな私。。。

でもきっと、世の中、もっと大切な状況でこういう立場だったりする人はいるはずだよね。
あと一点で希望大学に入れなかった。数秒差、数点差でオリンピックの金メダルを逃した・・・
考えたら、ああ無常な気持ちで胃が痛くなってきた。。。

本日のTシャツは、美術の点数を上げるのって、センスの問題もあるから難しいかも・・・とため息まじりに、ルノアール の作品「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」がプリントされたアート・Tシャツ。
このシャツは、80年代に、アイスクリームか何かの懸賞で当たったもの。

このシャツを見ると思い出すのが、昔アルバイトをしていたオフィスで、男性社員のかたの所に就業後よく仲の良い同僚さんが「おい、今日ルノろうぜ!」と誘いにこられていた場面。
「ルノろう」とは、帰り道に喫茶店「ルノアール」 に寄ってお茶してダベろうぜ~!という誘い。
芸術作品を見て思い出すのがそれって・・・私もなんだかなあ~、ではある。