ブラジル・トライアスロン T | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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「日々是決戦」

子供が中学校に進学して、小学校との違いにややストレスな毎日。
そのストレスの大元を辿ると、学校・教育のシステム。

日本では、高校(または中学)へ入学する「入学試験」が大きくたちそびえる。それをめざしに受験勉強や準備が出てくる。
アメリカはというと、私立を選ばなければ、高校まで受験はなしで高校まで通える。
毎年進級試験があり、それで合格点を出せればいい訳だ。
高校受験がない、となるとかなりのびのび出来そうな気もするが、そうではないのを、中学が始まって実感している。
中学の勉強は、高校での成功、つまり大学入学に向けてすでに道がつながっているのである。

子供たちも、既になにかにつけて「コレは大学受験に有利」という言葉をきかされている。
例えば、討論クラブに入った息子が最初のミーティングで、指導に来てくれる高校生から聞かされたのが「スポーツでトップクラスのチームで活躍して大学から入学を誘われるのは*%の人数。君たちが討論でトーナメントで勝つようなチームにいたらその確立は**%」。
討論が大学入学の武器になることを強調したらしい。

スポーツにしても、息子は上手くなりたいために入ったラクロスの選抜チームの高校チームは、大学のスカウトに見てもらいリクルートされるのが目的とも言えるのだが、息子の年齢のチームも「将来高校チームでリクルーターの前で試合を見せる時のために場に慣れておく事ができ有利」などと説明が。

そういった事をあちこちで聞かされる子供たち。

そして学校では、毎6週間ごとに通知表が来るのだが、その基本となるのは毎日の課題やテストの点数。
この毎日の点数の平均が90点以上で「A」、80点以上で「B」、75点以上で「C」、70点以上で「D」、そして69点以下は落第の「F」。
各個人のデイリーの点数は、ネット上で親がチェックできるようになっている。
課題を締め切りまでに出し忘れると「未提出」で0点になったりするので、やはり親としてチェックしなければならない。
で、チェックすればやはり点数の上下が気になる。
平均が89点になったりすると、1点差で「A」を逃すことになるので、つい「次はがんばろうね!」と言わずにはいられない。

宿題も「明日までに」は少なく、「次の*曜までに」と期間が長く、その分量がどかんと出る。
うまく計画しないと、提出直前に修羅場になるので、これも毎日「やっておきなさい」といわずにはいられない。

という訳で、なんだか毎日「宿題やれ!」「宿題やれ!」と言ってばかりな日が続き、すでに子供も親も辟易。

高校で進んだクラスに入って大学入学に有利な状況を作るには、中学で進んだクラスに入ったり、課外活動で成績を出したり、スポーツで活躍したり、地域活動に参加したり・・・すでに道を作っていかなければならないようで、ヤレヤレ・・・とため息をついてしまう。

高校受験という大きな勝負がない分、アメリカの中学は毎日が決戦。そいう印象を感じてしまった。
「日々是決戦」
もう少しして中学のシステムにも慣れれば、息の抜きどころがつかめるのかもしれないけどね。

ああ、大変と思っていたら、高校生を持つお母さんに言われた。
「高校に入ったらもっと大変よ」

そういえば近所の高校のお母さんが、先日スクールバスのバス停で朝練で既に登校した息子に電話していた。
「今バス停でA君が今日物理の試験だって言っているのだけど、あなた物理の試験いつ?えっ今日?今時間あるなら準備しておきなさい!」
子供にうるさがられても言わずには入られない日々はまだまだ長く続くようだ。

ヤレヤレ・・・・

本日のTシャツは、背中にCOMPETITION(競争、優劣を決める争い、試合)と書かれた、ブラジルのトライアスロンTシャツ。
トライアスロンものだが、マラソンでブラジルのランナーとTシャツ交換して入手したもの。

<おまけ>
♪今日はバイオリンのおけいこです♪
(確かケメさんの歌で「日々是決戦」というのがあったと思うのだけど、探せなかった)