06 ザ・ルーキー・トライアスロン T | 今日もTシャツ@TEXAS

今日もTシャツ@TEXAS

コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

403c

本日のTシャツは、今日5月13日の日付けの入った「カレンダー・シリーズ」で、06年の「ルーキーズ・トライアスロン大会」シャツ。

どんなチャンピオンにでも、最初の年「ルーキー」だった時がある。
この「初めての」というのは、あたりまえだが一度きりで、思いで深いものになるに違いない。

この週末の空手の試合で、初めて試合を体験した女の子がいた。
ウチの道場、帯昇進試験の必須項目にトーナメント参加があるので、必ず参加しなくてはいけないトーナメントだが、どうもその子のご家庭(アジアのお国の家族)のポリシーが「戦いはダメ」というのが宗教なのか家訓なのかであるようで、本人は参加したいようなのに親の許可がでず、昇進テストもどういう扱いなのか例外が認められていたようなのだ。
その子が、初めてトーナメントにやってきた。
その子もデモチームに所属するので、チーム部門参加のためには来なくてはいけなかったからかも。

そして初めて参加したトーナメントで2位を獲得。
ご両親の喜びようがものすごかった。もう満面の笑み。
これで、彼女もこれからはトーナメント参加の許可が得られることだと思う。

彼女のルーキー・トーナメント。
本人もご両親も忘れない日になったに違いない。

さて、ルーキーとは反対に、経験を積み上げてきたグランドチャンピオン戦の出場者たちは堂々とした貫禄が漂う。
その中で、おお!と目を引いたのが「伝説の刀使い、リーさん」。
lee

一般の試合が行われている間、リーさんは、このいでたちで会場の隅でアジアなアートのプリントなどを売るブースに座っていた。古美術販売の人にしては、気合の入ったというか不思議ないでたちで目立っていた。
その「販売の人」がのっそのっそとグランドチャンピオン戦のリングの現れた。
え~!店員さんかと思ってた~。が、実は伝説の人だったのだ。

リーさんの演技は、伝統的な「禅」な雰囲気を持つ演技。
会場がシーンと静まり返る。
それまで好き勝手に遊んで、あっち向いていた子供たちも、リーさんの演技が始まると同時にリングに注目している。すごい~。
henka

派手なアクロバット的な演技も楽しいけど、こういう伝統的な演技の厳かさが、やっぱり受け継がれていって欲しいなあ、と思う。

このカタ部門は、別の沖縄伝統空手流派の人がグランド・チャンピオンとなった。

その沖縄の人、演技の始めに「おねがいします」と日本語であいさつした。
それを聞いて思い出してしまった。
フロリダで、今回よりずっと大きな、TV中継もある大会のチャンピオン戦ででてきた選手。
普通演技前にみんな英語で「私の名は**で、**流空手の**を演じます」などと挨拶して演技を始めるのだが、彼はガイジンなまりの日本語で勇ましい口調での口上を始めた。
それが・・・
「ミナサン、コンニチワ!オゲンキデスカ!ワタシワゲンキデス!」
いや~空手の演技紹介というより普通の挨拶。。。
会場内のアメリカ人たちは反応なしに見ている中で、日本語がわかる私と夫だけが爆笑を抑えられず。

誰が教えたのだろう?
もっと考えてあげてよ~。おかしいよ~。

なんだか思い出し笑いをしてしまった。

トーナメントは、各部門のグランド・チャンピオン戦も終了。
最後は、両者とも年代部門の優勝者としてグランド戦に出た親子の「親子対決戦」を余興に。
制限時間内に多く得点した方が勝ち、というスパーリング。
oyako
若さで余裕のある息子、チラチラ特典を確認しながら、わざと場外にはみ出て減点をしてみたり、親相手にどこか遠慮しているようでもあり、気遣っているようでもあり・・
最後は1点差で息子が勝ち、親子でしっかりと抱き合う。

空手で親子円満、で、トーナメントの夜はお開き。