
息子の空手の先生の夢は、全国規模の大きな空手大会をオースティンで開催する事だった。
この道場は、全米の流派(というのだろうか?)ではNASKA という系列に所属している。
このNASKA系の全国トーナメントを渡り歩いて、勝つと得られるポイントを換算して、最高ポイントの者が年間チャンピオンになる。
そういったなかば「プロ」なチャンピオンたちが、オースティンにも来てくれる事が、地元の空手家たちにいい刺激をもたらす。チャンピオンをオーステインにも来させ、高いレベルの試合を見、戦う事で、オースティンの空手のレベルも上がる、と。
その先生の夢が実現する第1歩の日が来た。
第1回「ローンスター・トーナメント」の開催。
第1回目という事で、最初から他の大規模トーナメントのようにホテル大広間ではなく、地元の中学校での開催。宣伝もさほどせず、まずは慣れたサイズで欲張らずに。
さて、トーナメント第一日目は、午後からビル・ウォーレス氏を迎えての「スパーリング・セミナー」と、黒帯ランクの試合。勝者は明日の夜の「グランドチャンピオン戦」に出場することになる。
黒帯以下のランクの試合は明日。
まずはビル・ウォーレス 氏のセミナー。
ビル・ウォーレス氏は、現役時代は繰り出すスピードの速いキックで勝ち続けチャンピオンの座に君臨した伝説のキックの王者。ニックネームは「スーパーフット 」。
対戦した事のある人の話では、キックが早すぎて見えないとか。バシッとキックされたのはわかるのだけど、キックの足の動きが速すぎて「えっ?何が起こったの?」とわからないくらいだったそうだ。

するどいキックの原点は、股関節のフレキシブルさ。毎日、TVを見ながらでもストレッチを続ければ、見る見る股関節が柔らかくなるのでストレッチを毎日かかさないように、といったところから、スパーリング時の動きのコツが伝授される。

そして黒帯ランクの試合開始。
黒帯の試合がトーナメントのメインのようなものだが、息子は「見ない!帰る!」というので、夫を残し帰宅。
ので、黒帯トーナメントは見ないで終わり、スーパーフット氏にサインを貰いたかったのも、本を持っていくのを忘れたので貰い損ねた。
まあ、明日が息子の試合だから、明日に備えるか。
本日のTシャツは、「キックされて足跡が付いちゃいました」な、バリHASHのTシャツ。
ははは、キックされたというより、何人もの赤ちゃんに乗っかられた跡って感じではあるけどね。