
4月1日、エイプリルフールである。
害のないウソは許される日とされている。
ウソも方便、というが、ウソが人を幸せにすることもある。ウソだとわかっていても・・・
というのが中島みゆきの歌詞に見る定説。
中島みゆきの歌には、しばしば「ウソ」がキーワードとして登場するのだ。
そのものずばりな曲は、吉田拓郎に提供し、拓郎と「つま恋コンサートで競演した「永遠の嘘をついてくれ」。(ちなみにこのつま恋、バックコーラスにワカこと若子内悦郎さんも!)
♪君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでも種明かしをしないでくれ
♪永遠の嘘をついてくれ 一度は夢を見せてくれた君じゃあないか
やりきれない事実を知らせずに、永遠に嘘のままで夢を見させてくれという歌。
「うそつきが好きよ」
♪夜露まじりの酒に浮かれて 嘘がつけたら素敵だわ
♪嘘を抱えた両手 そっと開いて口説いてよ
嘘だとわかっていて、夢も見れない状況は、
「夏土産」
♪嘘、ついてる目つきくらいわかるけど
♪でもそれを言っても時は戻らない
♪カメラを忘れて行って何も撮れなかったって
♪嘘、届いた私の友達からのこの写真の隅に偶然写る2人
♪そうだと思っていたけれどきかないように
♪知らない振りしてきたのは 私まだあなたが好きだから
「信じがたいもの」
♪14や15の娘でもあるまいに 繰り返す嘘が何故見抜けないの
♪約束はいつも成り行きと知りながら
♪なぜアイツだけを別だと言えるの
そして、ウソと性別の哲学が見える「歌姫」
♪男はいつも嘘がうまいね 女よりも子供よりも嘘がうまいね
♪女はいつも嘘が好きだね 昨日よりも明日よりも嘘が好きだね
「うそ」という単語そのものが出てこなくても、中島みゆきの歌詞には「ウソでもいいから信じたい」女性の気持ちの描写がよく出てくる。
毎日がエイプリルフール、それでも良い、こともあるのかもね。
さて、「嘘の哲学」と上記した「歌姫」。
私が好きな中島みゆきの歌は山のようにあるのだが、私が勝手に「浜辺の3部作」と名づけている傑作3曲は、この「歌姫」と「 波の上」と「愛から遠く離れて」。
(「2艘の船」も好きなのだが、この曲は海の上にいて浜にいるのではないので、別カテゴリーという事で・・・)
「歌姫」
♪せめておまえの歌を安酒で飲み干せば
♪遠ざかる船のデッキに佇む気がする
♪歌姫 スカートの裾を 歌姫 潮風に投げて
♪夢も悲しみも欲望も 歌い流してくれ
「愛から遠く離れて」
♪愛から遥か遠く離れて生きる時は
♪時計を海に捨てに行こう 永遠のリフレインに
♪一番好きな服を着て 一番好きな私でいよう
♪いつか或る日思いがけず船が出るかもしれないから
「波の上」
♪何から何まで 昨日を忘れてみても
♪胸の中に残るおまえの熱い声
♪昨日の酒を 今日の酒で流してみても
♪砂漠の雨のようにおまえに乾いてる
♪遠いエデン行きの貨物船が出る
♪帰りそこねたカモメが堕ちる 手も届かない 波の上
はい、カモメが出たところでカモメはカモメ・・・いえ、本日のTシャツ。
本日のTシャツは98年の「山中湖ロードレース」のシャツ。
えっと、シャツにプリントされたスポンサー名が「かもめサービス」というつながり。。。
で、このシャツを持っていても「このレースを走った」と言うと「嘘」になる。このシャツは息子が通った保育園のバザーで購入した物。。。
おまけ:中島みゆき作「ファイト!」吉田拓郎バージョン