
フロリダ旅行の話がとびとびで出てきます、すみません。。
フロリダのサニベル島に、「ディン・ダーリング」という自然保護地区 がある。
リゾートに人気の島だが、自然形態を壊さずに残す地域で、手が加えられるのは一部分の水位のみ。あとは植物の伐採など人工的な行為はされない。
ツアーで通る道の一部は人工的に作られたものだが、ショベルカーなどを持ち込まず、たった一人の人がバケツで土を運んでは埋め運んでは埋め・・で4年かかりで「手作り」したのだそうだ。
この自然地区には越冬の鳥たちが多くやってきて、バードウォッチング、釣り(釣ったあと逃がす)を楽しむほか、ハイキングやサイクリング専用トレイルもあり自然をのんびり満喫 できるようになっている。

初めてここを訪れた際に、カヤック・ツアー に参加した。
これは1~2人乗りのカヤックに分乗して、ガイドさんとともに観察スポットを巡って説明を聞けるもの。
ガイドさんが「次はあそこまで」いうスポットまで各自カヤックをこいでたどり着き、そこで植物や鳥などの説明を聞くのだが、私はグループ内でいつも遅れをとってしまい、漕ぐのに必死、たどり着くのに必死、スポットでは流されないように停泊(パドルで水底を押さえて固定する。結構腕力使う・・・)させるのに必死・・・で説明がほとんど頭に入らなかった。

ツアーの説明部分が終わったあとは、「あとは各自もとの岸にお戻りください」とガイドさんは去っていく。
全コースの半分くらいは、この「この後は」の部分。水辺に立つ番号案内を番号順にたどっていくと「もとの岸」までたどりつく。

(↑進行方向から90度ずれてしまい軌道修正に汗する私)
はずなんだけど・・
遅れをとっていた私は、案の定一人ぼっちで取り残されてしまった。
番号を追っていったら・・あれ~番号が若くなってきてないかい?
もしかしてぐるぐる周回してるのか?
焦りながらようやく入り江の出入り口まできたら、もう番号がない。普通ならグループなのでまわりに人がいてどっちに進むかわかるのだろうけど、どっち?目の前には海が広がっている。間違えたら漂流?
というところで、後ろのツアーだったらしきカヤックがやってきて、それについていく事で岸にたどりついた。
ふ~。
自慢じゃないが、腕力は非常に弱いのだ、私。

今回は無難(?)にバス・ツアー に参加。これでゆっくり自然を見て楽しめるわ~。
↑写真上のは「キラー・ツリー(またはストラングラー)」。パラサイトな木で、伸びて来ては近隣の木にこのように取り付き「首を絞めて」その木を殺してしまうのだそうだ。
枝が伸びてきて地面に向かって根が降りてくるBANYAN の木のワイルド・バージョンか。
下のは、オレンジに見えるが、もっと小ぶりなもので「一口食べたら吐き出したくなる」味の・・・えっと、何だったかな?説明は聞けても、あとで思い出せないんじゃ意味ないっすね。

これがBANYANの木。おおもとの木から伸びた枝から根が下に向かって伸び、やがて地中に根を伸ばしていく。

これはマングローブ。
マングローブ には「白マングローブ」「赤マングローブ」があり、白は土壌に育ち、黒は水中で育つのだそうだ。海水で育っているので、赤マングローブの葉っぱの表面をなめると塩辛い。
そして育つと写真のように種(丸っこい黒い部分)そこから緑の部分がニョキニョキと20cmほど伸びたところで、緑の棒状の部分がポトリと落ちる。落ちた種が水中を漂い、土が溜まった海底につっかかれば、そこで新しく目を出して育ち始める。
と言うふうに種が波に乗って移動するので、海中に新しく「マングローブの島」が出来たりする。「島」と呼べるかというサイズになるまで何十年もかかるらしいけど。
などと、自然に関する雑学得ながら見てまわる景色は美しい。
ワニも住んでいる らしいけど見られなかったけど、ワニが見られなくてもいいや、と思える充実感。
何度でも来てみたくなる。
本日のTシャツは、トロピカルな鳥が前面に描かれた、NYCマラソン・コスタリカ・チームのTシャツ。
94年にNYCマラソンを走った際に。コスタリカ のランナーとTシャツ交換して手にいれたもの。
ちなみに私が乗ったツアー・バスのガイドさんは、アメリカの北の方で生まれ育ち、定年退職後フロリダに来てガイドを始めたという方で、自然が好きで、ガイドを楽しまれているようだった。
魚が水面からジャンプして出てきてピョンピョン飛んでいるのが見られた時、ツアー客が「あの魚たちはなぜジャンプしてでてくるのか?」と質問したら、このガイドさん「それは魚たちがハッピーだからです」とニッコリ。
(本当は空中にいる小虫をジャンプして食べるらしい)
飛び魚はハッピーだから跳ねている。
サニベル島の自然保護地区では、そっちが正解かもしれない。