AGANA(グァム)HASH T | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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息子が数日前に唐突に「モリー・ピッチャー の写真を探して、コレと思うものを選んでその衣装を作れる?」と尋ねてきた。

「モリー・ピッチャー?野球のピッチャー?」
私はモリー・ピッチャーが誰なのかすらわからなかった。
検索してみると、どうやら女性ながらに、戦場で水を運んだり砲弾発射のつまりを防ぐスス払いをしたりして戦った人らしい。
molly

なるほど~。
という事は学校の社会科のプロジェクトなのか?と、そういう事も説明しないので、ここでやっと概要がつかめる私。

じゃあ、フレアスカートとブラウスと・・こんなのを作ればいいのかな、と簡単な絵を書いて見せると、「あとスワブも」と、モリーがスス払いに使っている道具を書き足す息子。

できなくはない。20年前に着ていた青いワンピースがあるので、それをこれに使って処分も兼ねちゃおう。
上下青ならそのワンピースを詰めるだけでOKと思ったが、息子から「モリーはいつも赤いスカートなんだよ~」と言われ、う~ん確かに赤いスカートがシンボル的だから赤にしないといけないか、と変更。

手持ちの材料でなんとかしようと思ったが、赤い布は家になかった。
かといって近くに布地屋はない。プロジェクトの「衣装」はオプショナルで、ただの小道具のようなので、わざわざ時間をかけて布地屋に行く気もしない。

安く上げる材料調達なら「ターゲット 」。
出かけた帰りにターゲットに寄ってみる。安いカーテン地かシーツを布地として使えればいいのだ。
シーツもカーテンも一番安いのが10ドルくらい。う~ん10ドルはかけたくないなあ。
ふと見ると、最終処分75%オフの棚にテーブルクロスが。20ドルだったものが5ドルになっている。
5ドルなら許せる範囲かな。それに柄もなんとなく昔の雰囲気が出せるかも、とこれをピックアップ。

「スワブ」材料探しに帰路にあるクラフトショップに寄ってみる。
クラフト用の棒と、シルクフラワーの土台にするもので円柱形のものと、デコレーション用ボアを見つけ、これでなんとかいけそう。

そうして出来上がったのが・・・コレ。
molly2
我ながら、なかなか雰囲気出ていると思うのだけど。
「女性の衣装を男子が担当するのは僕のチームだけ」と楽しみ半分照れくささ半分だった息子も、これならズボンを脱がずに上に着るだけなので、「女装」部分の照れも半減。
結構気に入ってくれたようだ。

ちなみにスカートは上記のテーブルクロスを半分に切り、筒状に縫ったあと腰周りにゴムを通しただけ。
ブラウスは昔のワンピースのスカート部分を切り取っただけ。
首に巻いたスカーフと頭のは手持ちのバンダナを巻いただけ。

この頭の「バンダナ・ハット」、実はこれを20年ほど前に考案したのは、パンクバンド「セックスピストルズ」のギタリスト、スティーブ・ジョーンズ。
スティーブがハンカチの四隅をそれぞれ結んで、それをかぶり始めたのをファンも真似、パンク・ファッションの一つとして広まったもの。(かぶってます、の参考映像「GOD SAVE THE QUEEN 」)
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バンダナの柄を選んで、結んだ「コブ」のうち、おでこ側にくる2つを内側にたくし込んでしまえば、なんとなく農民風で誰もパンク・ファッションからアイデアをとったとは気がつかないだろう。
(息子には説明した。ロック・ファッションからのアイデアなら、女装への抵抗感も薄れるかも、と。)

モリー・ピッチャーは、負傷した夫に代わって戦場の前線で戦った女性というのは先にも書いたが、他の兵士達に水を運んで回ったらしい。
居酒屋で、大人数グループ用にビールなどが「ピッチャー」で注文できる店もある。この「ピッチャー」は水差しを意味するものだが、この語源が、モリー・ピッチャーが戦場で水を兵士達に飲み水を運んでまわったことから、彼女の名前から名づけられたものらしい。

という訳で本日のTシャツは、ピッチャー・・・と言いたいところだが、もうちょっと大きくなってケグ (酒樽)を抱えたトラを追うデザインな、グァムのAGANA HASHのシャツ。
グァム・トライアスロン参加でグァムに行った際に、現地のHASHにも参加して、記念に買ったもの。

で、「ケグ」の語源は、樽のビールをふるまって歩いたケグさんから・・・ではないんだろうな。