ラウンド・ロック ライフガード T | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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大学やプロのアメフトはシーズン中だが、高校アメフトシーズンは終盤。
アメフトに興味がある訳でもない私だが、昨年の地元高校のアメフトには注目していた。
その訳は、将来を期待されながら突然「人生最後のアメフト試合」を向かえてしまった一人の選手がいたからだ。

昨年秋、シーズン途中の試合中にベンチに座っていたM君が突然倒れた。
さっきまでグランドを走り回っていた彼に何が起ったのかわからないまま、観客席から両親(医師)とチームメイトの親(医師)が駆けつけるとM君は心肺停止状態。チームの携帯していたAEDで心臓ショックを与え、心臓は鼓動を開始、駆けつけた救急車で運ばれたM君は一命を取りとめた。

客席にいた医師たち、チームが持っていたAED。M君はラッキーだった。
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↑AEDの一例。このようにパッドを付け電気ショックを与える。
このAED、この高校では1台しかなくそれをアメフト部が試合に持ってきていたのだ。もし同日サッカー部が持ち出していたら・・・M君は命を落としていた可能性がかなり高い。

このことから、学校などにもっとAEDを設置するキャンペーンが行われ、M君はあちこちでスピーチを行ってまわった。
息子の学校でも、AEDの複数設置に向けて寄付が募られ、その一環としてTシャツ販売も行われた。
Tシャツの柄は、心肺停止前、その試合開始時にM君とキャプテンたちが手をつないでグランドを歩くM君の最後のアメフト勇士姿がプリントされていた。(背番号70番がM君)
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M君は不整脈から下心房が血液循環を止めてしまったのが原因と診断され、ペースメーカーを埋め込む事になり、もうアメフトはやらないと辛い決断をすることとなった。

チームは彼の離脱に触発されたのか、優勝決定戦まで勝ち進み、私の近隣でもグランドに応援に駆けつける人たちが増える盛り上がるシーズンとなった。

シーズン終了後、私が気になったのはM君の処遇である。
彼はこの一件が起る以前、既にテキサス大学から「アメフト入学」の内定を貰っていたのだ。
「アメフトはなくしたが命をなくさなかった僕は超ラッキーだ」というM君だが、彼の人生は軌道修正が必要。
だが報道を見てほっとした。テキサス大学のアメフト指名は、M君を「学生コーチ」という資格でリクルートし、M君はグランドで競技はしないものの、アメフト部の一員としてテキサス大学に入学を果たした。
大学側の決断に、私まで嬉しくなった。

本日のTシャツは、ラウンド・ロック市(オースティンに北接する市)の「ライフガード」Tシャツ。

そして本日は、人の命を救える仕事ができる、私の妹の誕生日。
HAPPY BIRTHDAY!!