オースティン発明 T | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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必要は発明の母なり。

息子が突然キーボードを練習している。
なんでもオール・アメリカン・リジェクトのお気に入りの曲の弾き方ビデオをネットで見つけたからなんだそうで、そのビデオを見ながら、紙に弾き方をメモしている。
gnormdiv
鍵盤上にも、わかりやすいように印をつけている。が、手が小さくて「左手が離れた鍵盤に届かない」
「何か考えなくては・・」と言っていたと思ったら、工作の材料を使って写真のようなものを作ってきた。「GNOME DEVICE(小人装置)」と呼び名まで付け、「まだ試作品」なんだそうだ。
これで7つ離れた鍵盤を同時に押せる、という。

なんだか笑えるが、息子にとっては必要に駆られて作った「発明品」なのだ。

同様に息子が数年前に開発した「譜面」がこれ↓
tune
下部が鍵盤の図で、上の番号の順に鍵盤を叩いていくというメモ方法を思いついたらしい。
これを見て弾くのは難しいと思うけど・・・
(ちなみのこれは「アクセルF」という「ビバリー・ヒルズ・コップ」の映画で使われた曲、になるはず・・・)

余談になるが、息子は2年前までピアノを習っていた。
習い事が増えた息子も、転職された先生も忙しくなって時間がとれなくなり、現在は休止中。

ピアノを習っていた頃、学校の音楽の時間に「授業態度の良い生徒は授業時間に楽器演奏を披露できる」というシステムがあった。その権利を手にした息子は「自作の曲を披露したい」と言い出した。
確かに曲を作っていた。というか曲と呼べるのか疑問な曲なので、私は「う~ん、どうかなあ」と言葉を濁したのだが、息子はピアノの先生にも相談したらしく、先生は息子に付き合って息子が弾いてみせるものを譜面になおすのに付き合ってくださったのだった。
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それを持って学校の音楽の時間に披露した息子。クラスの反応は「う~ん男子にはいまいちだったけど、女子の何人かはこの曲を好きと言ってくれた」との事。女子ってやっぱり優しいねえ。
気になった先生の反応だが、「何年もこの学校で教えているけど、自作の曲を持ってきたのはあなたが始めて」と、子供の気持ちをかって、うまくコメントしてくださったようだ。
子供のやる気をそがない、この両先生の対応には感謝している。

話は「ノーム・デバイス」、必要は発明の母に戻る。
指が届かない問題を解決したこんな物だが、これがきっかけで、もっと便利なものに発展していく可能性もないではない。
昔フォークシンガーがこぞって使っていた「ハーモニカ・ホルダー」も、「ギターを弾きながらハーモニカも吹きたい」という必要から生まれた訳で、吉田拓郎なども最初は「ボブ・ディランの写真を見て自分で針金で作った」と語っていた、製品化されていなかった代物なのだし。

holder
知らない方のために↑ハーモニカ・ホルダー。私は製品化されて販売されていたものを買って持っていた。

「指が届かない」で諦めずに、「ノーム・デバイス」を作ってきた息子が笑えるけど嬉しい。
問題解決にどんどん発明しようではないか、ということで本日のTシャツは、オースティンの学校での「発明発表会」のTシャツ。

「小人装置」特許申請しとこうかなあ~