
ダスティン・ホフマンの新作映画「Mr. Magorium's Wonder Emporium」を観に行った。
子供と行くので、PCでいくつか予告編を見てみて息子がこれを選んだ。
映画は243才の玩具屋オーナーが店を26才の女性店長に継がせる事にしたが、この玩具屋が不思議な玩具屋なのであった・・・というストーリー。
ダスティン・ホフマンがオーバー・アクティングな印象はあったが、映画全体は可もなく不可もなく。
予告編を見るとわかってしまう内容なので書いてしまうと、店内の玩具が生きているように動くのだが、このアイデアが、「ナイト・ミュージアム」に似ていて、またカラフルで不思議な店内の景色というのは「チャーリーとチョコレート工場」に通じるものがあり、新鮮な驚き度が弱くなってしまうのが残念。
でも、マジカルな店内は映画館に観ると迫力があって楽しめる。
個人的には、店内にある昔懐かしいレトロなオモチャや装飾などのもっと「レトロな味」を出してくれていると嬉しかったなあ~とは思うが。

この映画で、近くに新しくできた映画館に行ってみた。
宣伝文句が「街で一番の座席」と謳っているように、背もたれが頭の上まである高さで、背をゆだねるとリクライニングのクッション性がある。背もたれが高い分、それが邪魔にならない設計になっているので、前の座席に大きな人が座って画面の邪魔になるという事がない。なかなか良かった。
さて、ダスティン・ホフマンといえば、出演映画は山のようにあり、私も70年代の作品を中心にいくつも彼の映画を観ているが、一番ホフマンがかっこよくて印象的だったのは「マラソン・マン」。
マラソン・マンといってもスポーツ物語でなく、アベベにあこがれる青年がジョギング中に事故を目撃したことから命を狙われる事件に巻き込まれていく、といったサスペンス。
ダスティン・ホフマン演じる青年が、護身のために懐中電灯を枕の下に隠して就寝するというシーンがあり、初めて米国を一人旅した際に、私もこれをマネしたりしたもした。
このマラソン・マンのジョン・ジュレシンジャー監督が、マラソン・マンの前に同じくダスティン・ホフマンを起用して作っているが「真夜中のカーボーイ」。
ダスティン・ホフマンはこの映画では、テキサスから一旗挙げようと(ホストとして?)出てきた青年を騙しながらも相棒のようになっていく、スラムに住む病気を抱えたボロボロな男を演じている。
完璧主義者で、クセのある役どころを好むというホフマンには、マラソン・マンよりこちらの方が彼らしい役どころなのかもしれない。
難しい役どころ、というのでは今回の「243才の不思議な玩具屋」はホフマン的な役だったのかな。
本日のTシャツは、ダスティン・ホフマンから「真夜中のカーボーイ」ということで、カウボーイの絵が入った「99年ヒューストン・マラソン」の参加Tシャツ。
テキサスの「マラソン・マン」は、みんなこんな恰好でマラソンを走るのよ~。エイドステーションの水カップは投げ縄でとるのよ~。
ちなみに「真夜中の・・・」の映画の邦題は、テキサスからでてきたカウボーイ姿の主人公で、本来なら「カウボーイ」が正しいのだろうが、水野晴郎さんが「カーボーイ」と意図的に「牛」ではなく「車」な表記を選ばれたのだそうだ。