
ハロウィンは今月末。
家の前をカボチャや、魔女、蜘蛛、お化け、お墓・・・などといったハロウィンのデコレーションで飾る家も出てきた。

我が家はまだ↑これだけ。
外壁のライトに、1ドル以下で買ったカボチャのプラバケツを半分に切って掛けただけ。これだけでも夜電気を付けると映える。
って、実はこのアイデアは、近所をジョギング中にこうしている家を見つけ、マネさせていただいたもの。
そして、壁には蜘蛛のデコレーション・・・ではない!
これ↓ハロウィン飾りではなく、生きた大きな毒蜘蛛「タランチュラ」!!!

家の中から窓の外を見ていた息子が「うわ~大きな蜘蛛がいる」と言うので見てみると、げげげっ!出た~!!
オースティンに来てから、徘徊しているタランチュラを見たのは2度目。一度目は小学校の駐車場で。
家の周りで出たのは今回が始めて。

この写真で、夫の手の大きさと比較できるかと思うが、でかい!
もっとアップで撮った、いかにも「毒毒しい」写真もあるが、気持ち悪いのでそれは載せないでおく。アップ写真、本当にぞぞぞ~!と鳥肌もの。
「テキサスサイズ」というのは、「でかい」サイズをあらわす言葉。
こんなテキサスサイズの蜘蛛は困りもの。
タランチュラは初めてだが、テキサスに来て初めて見たもう一つの「アイツ」は何度か見かけている。
それは「サソリ」。
最初に見たのは引っ越してきて1週間後。寝室の床を歩いていた。
テキサスに住むサソリは命を落とすような猛毒性はないらしいが、刺されると腫れてかなり痛いのだそうだ。
あわてて、虫駆除の業者に電話し、それ以降定期的に家の周りに殺虫剤の散布に来てもらっている。
こういうのを体験して、もしかしたら文化の違いはこういう必要性から来ているものがあるのかもなあ、と考える。
米国で、靴を脱がず家の中でも靴を履いたままなのは、こういうサソリなどを踏んだりしても大丈夫なように履いたままでいたのが受け継がれているのかも?と。
実際、私は踏んでしまった・・・さそりを・・・裸足で。
今何か踏んだなあ~と思ったら、ぎょぎょ!確認したらサソリだった。
が、サソリというのは動きが鈍い。歩いていて踏んでも、多分「踏まれた」と感じて刺すまでそんなにすばやくないのでは?とその時思った。
動きが鈍いので、ゴキブリよりも捕獲が簡単なのは救い。
ゴキブリといえば、ウチでゴキブリを見た事がないのだが、サソリはゴキブリを食すらしい。サソリが家の中を歩いているのは勘弁してよ~だが、サソリのおかげでゴキがいないのかも知れない。
さて、本日のTシャツは、タランチュラ遭遇記念で・・というのにピッタリの「蜘蛛Tシャツ」は子供のハロウィンシャツ(写真手前)しかないので、ハロウィンつながりで、94年のTH3ハロウィンRUNのTシャツを。
この94年、夫がハロウィンRUNのコース設定担当だったので、じゃあついでにTシャツ作って配ろうか、と私が簡易シルクスクリーンで作ったもの。コストを意識してシャツがいかにも下着だし、デザインもいかにもビギナーで、お恥ずかしい。多分、これをいまだに持っているのは私くらいであろう。
夫(当時はまだ夫ではなかったが)のRUNコースつくりを一緒に手伝っていて、このシャツも作ったわけだが、コース設定中に思わぬハプニングに遭遇した。
地図上で設定したコースを確認しながら六本木あたりまで来た時、「泥棒!」の声が。見るとひったくりをしたらしい男を、被害者らしき人が追っていた。夫と、近くに居たゲタ履きの男性が走って追い、引ったくりをみごと取り押さえる。
このゲタ履きの男性、ゲタなのに早かった~走るの。
夫に馬乗りされた引ったくり犯にゲタの方が話を始める。盗ったものも取り返す。被害者も追いつく。犯人と話をしてみて、ゲタ氏が「今回は逃がしてあげていい相手だと思う」と言うのに、被害者も夫も了解。
が、夫達が追っている時に別の人が警察に電話をしていて、警官登場。
結局、事情聴取で麻布警察に呼ばれ、いきさつを説明。この時点で時刻は夜中の0時過ぎ。
「で、こんな時間にランニングのコースを作っていたと?」怪訝に思われながら、顛末の説明や犯人の人相の説明などかなり時間をとられた。(今考えると、勝手に逃がしちゃダメだよねえ)
時間をとられたが、夫は盗品を取り返した「協力者」。
警官も話のわかりそうな人だったので、夫は相談を持ちかける。実は翌週に海外出張がはいっていたのに、外人登録だかビザだかの更新をうっかり忘れていて、その手続きの終了が出張にまにあわなそうな状況下にいた夫。
「警察から、私は悪い者ではないと今回協力した旨を一筆いただけると、登録更新審査が早く済むかもしてない」と警察の「太鼓判」をお願い。警官から、「私の氏名を語っていただいて結構、電話など問い合わせがあればバックアップします」とお名刺をいただく。
警官のお墨付きが効果があったのか、夫、出張までに無事手続き完了。
真夜中の六本木で泥棒を追う夫とゲタの男性、そして麻布警察署・・・このTシャツと共にタンスにしまわれているのは、そんな思い出。