00 ターキー・トロット T | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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「プリティ・ウーマン」「オンリー・ザ・ロンリー」などのヒット曲で知られるロイ・オービソンが、テキサス大学の出身だとは知らなかった。
ウェリントン型のがっしりしたメガネをかけ、「ベルベット・ボイス」と称される美しい歌声で丁寧に歌うオービソン。私には、どういう音楽にグループ分けしていいか悩んでしまう存在だった。
サン・レコードからプレスリーの後継のような位置づけで売り出されたらしいが、確かに「オンリー・ザ・ロンリー」の声の伸ばし方など、プレスリーに似たところはあるかも。でも、オービソンのLPをプレスリーのとなりに並べるのはちょっと違うような。

ごつい印象の風貌からは意外に思える、特徴的な優しく丁寧な歌声は、つい歌い方もマネしてしまう。
例えば、オービソンが、88年にジョージ・ハリスンやボブ・ディランたちと組んだ「トラベリング・ウィルベリーズ」の「Handle With Care」という曲。このMVは今でもクラシックMTVでよく見かけるが、聞きながら口ずさむと、オービソンが歌う
♪I'm so tired of being lonely. I still have some love to give. 
♪Won't you show me that you really care.♪
の部分を、オービソン風に、綺麗に丁寧に歌ってしまう。
それに続くコーラス♪Everybody's got someone to lean on.・・・♪
が、ボブ。ディランとトム・ペティ。つい私もディラン風の「ヒキガエルをつぶしたような声」と称されるような声を真似てしまうので、急に歌い方を変えてしまう自分に笑ってしまったりする。

ロイ・オービソンと名前を聞いてもピンとこない方も、60年代のヒット曲「プリティ・ウーマン」が、90年にリチャード・ギアとジュリア・ロバーツが主演した「プリティ・ウーマン」で主題歌として使われ再ヒットしたので、歌声は耳にしているの違いない。

私がロイ・オービソンを聴いたのは、70年代のブルース・スプリングスティーンの「明日なき暴走」というアルバムがきっかけ。
このアルバムに収録されている「サンダー・ロード」という曲の歌詞に「♪ラジオではロイ・オービソンが淋しい者たちのために歌う」というくだりが出てくるのである。
ロイ・オービソンとは誰?と、この曲から私はオービソンを探して聴いたのだった。

というわけで、本日のTシャツは、私にロイ・オービソンを紹介した曲「THUNDER ROAD」にかけて、Thunderの稲妻柄がバックに入った、00年「THUNDER CLOUD SUB」のターキー・トロット参加Tシャツ。

「プリティ・ウーマン」の方が知っている人が多そうに思うが、ブルース・スプリングスティーンが歌うように、オービソンは「LONELY」というキーワードな曲が多かったように思う。
だから、トラベリング・ウィズベリーの「Handle with care」でも、彼が歌うパートの歌詞が「♪もうLONELYなのはうんざりだ」とジョークっぽくなっているのだろう。

♪Only the lonely, know the way I feel tonight.
♪Only the lonely, know this feeling ain't right.

Roy Orbison singing for the lonely
私個人的には、オービソンの歌声は美しすぎて、あまり淋しくは聴こえないのだけど。