Forest Trail スクール T | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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ラジオから流れるイーグルスの「Best of My Love」をしみじみ聴く。
この曲、ライブでみんなで合唱するイメージがある。五つの赤い風船で言えば「遠い世界に」、かぐや姫で言えば「おもかげ色の空」にあたる曲というイメージ。ライブで本当に最後に合唱したのかは定かではないのだが、♪オオオ~スイート・ダーリン♪のところでどうしても合唱が頭の中で聴こえるので、あまり今までしみじみ聴いた事がなかった。こんな良い曲だったのか。

イーグルスのLP「ホテル・カリフォルニア」がリリースされたのは76年。76年の夏、雑誌「ポパイ」が創刊された。創刊号の特集は「カリフォルニア」だった。
ポパイで紹介されるカリフォルニア。青い空と太陽の下で、バックパックを背負い、ジョギングパンツでフリスビーを興じる・・そんなカリフォルニアを、雑誌のページをめくりながら夢見た。音楽もウェストコースト系の、ジャクソン・ブラウン、リンダ・ロンシュタット、CSN&Y・・・どこか「自由」な雰囲気な音楽を聴きながら。

イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」ももちろん、発売日前にレコード屋に「予約」してまで買った。
針を落とすと流れる12弦ギターの音にゾクゾクした。しかし「ホテル・カリフォルニア」という曲はどこか今までのウェストコースト・サウンドより影がある。
♪We haven't had that spirit here since 1969♪有名な「ウッドストックのあった69年以来スピリットはここにはない」という解釈がなされている歌詞。そのとおりに、60年代のロックミュージックのパワーは次第に衰えていったように、今となってはその解釈がうなづける気がする。

数年後、ウエストコースト・ロックの輝きはもう見つからなくなってしまった。
ホテル・カリフォルニアの翌77年には、SEX PISTOLS、トーキング・ヘッズがデビュー。一気にニュー・ウェイブ、パンクのパワーが炸裂してゆく。ホテル・カリフォルニアはまさしくウエストコースト時代のエンディング・テーマのようになってしまった。

79年、イーグルスのコンサートに行った。大阪の万博お祭り広場。簡易椅子が平地に並べられている見通しの良くない会場設定だったが、なんとか小さくイーグルスの姿が見えた。
隣の席には、バイト先の方が奥さんと一緒に、1歳くらいのお子さんをバックパッカーのようなもので背負っていらしていた。赤ちゃんをスマートに連れてロックコンサート。その姿が「ポパイ」で紹介されるライフスタイルのようで、かっこいいなあと思った。
あの時、お祭り広場でイーグルス体験をした赤ちゃんも、今は27、8才になっている事になるのか。イーグルスが「クラシック・ロック」の専門ラジオ局で流れているのも、納得せざるを得ないなあ。

本日のTシャツは、イーグルスも解散して複数形のSがとれ「イーグル」になったので「イーグル(鷲)」の柄のフォレスト・トレイル小学校のスクールTシャツ。ちなみに、子供がこの小学校に通っているわけではない。

ポパイが夢見させたウエストコーストの自由で明るい若者の生活。
ウエストコースト・ロックは青春の憧れのBGMだった。Take It Easy、気楽にやれよ、そうイーグルスが歌っていた頃のことだ。