Let's not fall in love 第4話 | BIGBANG ジヨン中心の何でもありの妄想日記*..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .

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妄想小説あり、イラストあり、日常あり、ダイエットありの、何でもありの何でも日記っ♪(´ε` )

楽しみましょう*\(^o^)/*

おそらく、ほぼ小説w






みなさん、あんにょんウインク

だーーいぶ間が空いてしまいましたが、ぼちぼち小説の方を上げていこうと思いますニヤリ
まぁ亀更新🐢に変わりはないですが、これからもお付き合いしてもらえると嬉しいですちゅーパー
































あの日から俺はましろの居るBARに行くのをやめた。
それなのに夢を見るのは彼女の事ばかりだった。
あの無邪気な笑顔を俺に向けて、俺の手を取り、その手を握り返すと照れた笑みを浮かべその白い頬を赤く染めていた。
夢だと分かっていても…いや、夢だと分かっているからこそ俺は彼女の体を強く引き寄せ、自身の腕の中に閉じ込めた。偽りの温もりを抱いて、満足気に俺は微笑んでいた。

そのうち意識が現実に引き戻され、ぼやけた視界の中で、カーテンの隙間から見える夜の景色がまるで宝石の様に煌めいていた。
そして、何とも言えない幸福感が俺を包んでいて、もっともっとと俺の心はましろを求めた。
だけど次の瞬間には罪悪感の波にのまれ、深い後悔と言う名の海の中へと投げ出されて、俺は苦しくて息が出来なくなった。

「……っかは……はぁ…はぁ……」
呼吸が苦しくて自分の胸を抑えるとそのまま強く握り締めた。
俺は呼吸を落ち着けるように瞳を閉じて肺に取り込んだ空気をゆっくりと吐き出した。
どれだけの時間が流れただろうか。
落ち着いた呼吸を自身の耳で感じ、俺は瞼を開けて、部屋の天井を眺めた。
俺は、こんなに弱かったのだろうか。
そんな事を考えながら、痺れた自分の手を天井に向かって伸ばした。
小刻みに震える手を力無く握ると、その手で自分の顔を隠した。


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「何やってんだよ…」
掠れた声で囁いたと同じタイミングでテーブルスタンドに置いていた携帯が鳴った。
モソモソと携帯に手を伸ばし通話のボタンを押す。

『もしもし?』
リサだ。
『もしかして、寝てた?』
さっきの夢の罪悪感からなかなか返事をできなかった。そんな事をもちろん知らない彼女は俺の様子を感じて、申し訳なさそうな声を出した。

『ごめんなさい、こんな時間に。やっぱり寝てたよね?』
「いや、まぁ…どうかな」
『ふふっ何それ、変なジヨン』
リサは歯切れの悪い俺の言い方に対して電話越しに笑っていた。

『寝ぼけてるなら、早く起きて部屋のドアを開けて欲しいな』
「え?」
俺は勢いよく体を起こした。そのせいで少し立ちくらみがしたが、手の平を瞼の上に押さえつけ部屋のドアまで歩いた。
扉を開けると携帯を耳に当てたままリサがニッコリと笑っていた。

「ごめんね、こんな遅くに。入ってもいい?」
「もちろん」
そういって微笑むと不安気に眉尻を下げるリサの背中に手を添えてゆっくりと中へ招き入れた。

リサは部屋のカウチに静かに座ると足を組み、その形のいい耳で揺らめいているゴールドのイヤリングをゆっくりと外した。
その一連の動作だけでもまるで流水のように滑らかで彼女の気品と美しさ、そして優雅さを感じさせた。
リサは、美しい。

「どうしたの?こんな時間に」
そう言って俺は彼女の外したイヤリングを受け取りサイドテーブルに置いた。
リサはクスリと微笑むと俺の方へとその細い腕を伸ばし、優しく俺の手を掴み自身の方へと引き寄せた。

「自分の恋人に会うのに、何か理由が必要?」
俺が目を細めるとリサは「来て…」と甘く囁き俺を求めた。
俺はリサの誘いに応じてゆっくりと彼女の薄い唇に自分の唇を添わせた。
リサは俺の首に自身の腕を巻きつけ、カウチに寝そべると俺の下へ潜り込んだ。
その間も唇はお互いから離れる事なく、俺は無心でリサを求めた。

「『ジヨン…』」

リサが俺の名前を呼んだ。
それは同時にましろの声と重なった。
慌ててリサから体を離すとリサは驚いた様に俺を見つめていた。

「ごめん…」
「ジヨン、どうしたの?」
リサは俺の頬に手を伸ばしそっと触れた。
俺はその手の温もりを感じながら瞳を閉じた。
閉じた瞼の裏に浮かぶのは、目の前にいる美しい彼女ではなく 、クシャクシャな顔で子供のように笑うましろの笑顔だった。

どうかしてる…
こんな時もましろの笑顔に胸が締めつけられるなんて。

「ジヨン?」
心配そうなリサの声で俺は瞼をゆっくりと開けた。
そこには気遣わしげな表情で様子を窺うリサがいた。

「大丈夫?」

その問いに俺は躊躇いがちに頷き「大丈夫…」と呟く事しかできなかった。

大丈夫か大丈夫ではないかで問われると、たぶん大丈夫では…ない。
今この瞬間でさえ、ましろに会いたいと思ってる。
だけど、ダメなんだ。
もう二度とましろに関わったらダメだ。
きっと、もう止まらなくなる…確信めいた予感がしてる。
そんな事になればリサを傷つけてしまう。
リサを傷つけたくないし、傷ついて欲しくない。

俺を勝手だと思うだろう?

勝手だろうが何だろうが俺はリサを裏切ることなんてできない…

初めてG–Dragonではなく…俺を…ただのクォンジヨンを認めて、受け入れてくれた人だから。

俺はその夜、何度も何度もこの腕にリサを抱いた。
それはまるで胸の中にいつまでも居座り続けるましろを葬り去るように…何度も、何度も。









Let's not fall in love 第4話             fin