硬派弦楽アンサンブル『石田組』演奏会 | 舞台は命のみなもと 桂のブログ

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三度の飯より生の舞台が好き。劇場で開幕を待つ間の高揚感がたまりません。心揺さぶる演者の芸に酔いしれながら客席に身を置く喜びを味わっています。舞台は演者とお客の魂と魂の交流。私の命のみなもとです。




豊田市コンサートホールでの硬派弦楽アンサンブル『石田組』の演奏会に出かけました。

豊田市コンサートホールは音響が素晴らしく、ステージの正面にドーンと据えられたホールのシンボルであるパイプオルガンも凄くカッコいいのです。木と石で作られたという自然の温もりを感じる雰囲気も大好きです。

さて、昨年秋のびわ湖ホール以来の石田組。

さあ!どうだ!と言わんばかりの、最高の演奏と実力を満喫した2時間半でした。

前半はチェンバロを加えてバロックの名曲、ヴィヴァルディの『四季』の情感豊かな演奏をたっぷりと楽しみ、後半はバンドネオン奏者としても活躍した作曲家ピアソラの『ブエノスアイレスの四季』で心揺さぶられ、2つの『四季』に聴き惚れた贅沢なプログラムを堪能しました。

チャップリンの『スマイル』では、演奏者達の表情にもやわらかさが浮かび、心に沁みるやさしいハーモニーにうっとりさせられました。

オアシスの『ホワットエヴァー』、レインボーの『キル・ザ・キング』は、ロックナンバーの高揚感漲る熱い演奏に、さすが石田組!と息を呑みました。

驚くことに、アンコールでは石田組長がマイクを握り、『津軽海峡・冬景色』の生歌を披露するというサプライズ付き。しかも衣装は金のスパンコール!

バックで情緒たっぷりにカモメの鳴き声を奏でる組員さんのヴァイオリンも染みた…(笑)

シャイな組長がこんなパフォーマンスするなんてホントにびっくりで、会場は大盛りあがり!私も下手の最前列で手が痛くなるほど拍手を送りました。

急遽、体調不良でメンバーチェンジがあったけれど、開催できて何より。本当に良かったです。

今回が今年初めての石田組のコンサートであり、昨日は組長、石田泰尚さんのお誕生日とのことで、会場でみんなで一緒にお祝いできて嬉しかったです。

4月からは石田組の全国ツアーがスタートします。愛知県芸術劇場コンサートホールは10月9日日曜日の予定。

ツアーが滞りなく無事に開催できることを願いつつ、今から楽しみにしています。


石田組全国ツアースケジュール 





コンサート終演後、駐車場に向かう途中、雰囲気のいいお店の前を通りかかったので入ってみました。

珈琲茶房『楽風』さん。

今日はせっかくお洒落して出てきたし、現実に戻るまでのインターバルで素敵な演奏会の余韻に浸りつつ、どうせなら贅沢な気分を味わおうと1杯1400円のブルーマウンテンNo1をオーダーしてみました。

ジャズが流れるゆったりした店内の雰囲気も、ミックスサンドイッチの美味しさもベスト。

私がこれまで飲んだ中で最高に美味しい珈琲の御礼を伝えた店主との、ちょっとした雑談も楽しかったし、これはまさに喜びの連鎖。

直感に従っての行動、大事!と満足しながら、ライトの灯りが美しい東名高速を走って帰りました。