宗春さんに倣う | 舞台は命のみなもと 桂のブログ

舞台は命のみなもと 桂のブログ

三度の飯より生の舞台が好き。劇場で開幕を待つ間の高揚感がたまりません。心揺さぶる演者の芸に酔いしれながら客席に身を置く喜びを味わっています。舞台は演者とお客の魂と魂の交流。私の命のみなもとです。




劇場を作りたいのは、舞台の感動や喜びを分かち合うため。そして、もうひとつの目的は「町起こし」です。

私が30年近く住む地域は、市の北側を大きく囲むように流れる川沿いに拓けた「北の玄関口」として栄えた町でした。


かつては私鉄のターミナル駅を中心に、マンモス団地や高層住宅が建ち並び、総合病院や大型スーパー、銀行、銭湯や映画館、娯楽施設、老舗の料亭など何でも揃っており、通勤客、買い物客で賑わっていました。

しかし、市営地下鉄乗り換え駅までの地下鉄・私鉄相互乗り入れに伴い、便利になった反面、地上の人通りが激減。

客足が遠退き、細々と営業していた公設市場や個人商店も、高齢化や営業不振で閉店が相次ぎ、シャッターが目立つ町になりました。

多種多様な住人が暮らし、治安も決して良くはない。縁あって長年、暮らしてきたこの町を、子どもは俺の故郷と呼び、いつしか私にとっても、馴染みある地元の町と思えるようになりました。

この町に劇場を作って人を集め、かつての活気を呼び戻せないか、いろいろな人がこの町で楽しく暮らしていけるよう、力を注げぬものかと考えているのです。

密かに   (いつも密かに…(^_^;))  白羽の矢を立てた場所があるのですが、まだ公にはできません。

そこを通る度、私の頭で8割方完成した劇場の、闇夜にぼんやり点る提灯が目に浮かぶのであります。

老眼が進み、活字を追うのが辛いので、名古屋のNPO法人「宗春ロマン隊」が発行した歴史漫画を読みながら、お勉強中。

「どうしたら庶民とともに楽しく生きられる世の中になるか」と考えた宗春さんに教えを乞いながら、妄想力を駆使して夢を形にいたしましょうぞ。