こんにちは。千葉です。
トーナメントになるとさすがに私も見ちゃいます、サッカー。っていうかね、首位だった時にも代表に一人も呼ばれなかった頃に完全に引いちゃったんです、この国の代表には。もちろん、本選で戦った選手たちが軸になるチームなのはわかってる、でも過程において可能性を広げなかったじゃないですか。プランは常にAに固定、だと、ねえ…いやこの話はよしましょうか。
先日来ようやく書けるようになってきたところで、次のお題はやっぱり集団的自衛権かなあ。って言ってはみましたけど、この件は一回で書けるなら誰も苦労しないし、そもそも問題にもならない。だからこれまでもあまり言及してきませんでしたが、明日にも閣議決定とかそんな事態になってしまっては仕方ない、何か書くとします。
トーナメントになるとさすがに私も見ちゃいます、サッカー。っていうかね、首位だった時にも代表に一人も呼ばれなかった頃に完全に引いちゃったんです、この国の代表には。もちろん、本選で戦った選手たちが軸になるチームなのはわかってる、でも過程において可能性を広げなかったじゃないですか。プランは常にAに固定、だと、ねえ…いやこの話はよしましょうか。
先日来ようやく書けるようになってきたところで、次のお題はやっぱり集団的自衛権かなあ。って言ってはみましたけど、この件は一回で書けるなら誰も苦労しないし、そもそも問題にもならない。だからこれまでもあまり言及してきませんでしたが、明日にも閣議決定とかそんな事態になってしまっては仕方ない、何か書くとします。
この件について書くことがどうめんどくさいか、の例を一つ挙げましょうか。
「正義」をなすために、積極的に平和をもたらすために!といえば他者をぶん殴ってもいいという理屈には、「殴りに行った我々は殴り返されることがある」という裏面がある。こんな単純な事実を書くにもそれなりの手がかかります、そしてその問題があるからと「正義」をなさなくてよいのか!との反論も即座に想定され、それに対して「だからさ、まず君の言う「正義」ってなにさ」というまぜっかえしをしなければいけないこともわかっている。わかっているのに細部を全部切り捨ててご高説を垂れるのは趣味じゃないし、かといってそうそう総括的に取り上げられるもんじゃない。それこそ、最終的には「正義」ってのはなんなんだろうね、ってところに一定の答えを持ち合わせていないといけないわけですし。言い訳はこのへんにしましょうか…
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政治家が「戦争は我々が起こさない、責任をもって外交的に対応し、平和裏に解決してみせる!」と彼を選んだ市民に対して宣言するようなフィクション、これまでにいくつも見てきました。厳密にはフィクションとも言いがたいけれどキューバ危機を題材としたものなんかもその範疇に入るでしょうね。現実を見据えてぎりぎりの判断としてそう言っているだけのものから、本当は戦争をすること前提で(それによって利益を得るつもりで)動きつつも口先では民衆の支持を得るために、本来は戦争をしたくて仕方ないけどそれこそ表向きの小芝居をしてるものまで、いろいろと。
そういった描写をする作品に玉石あろうと、基本的に政治家は戦争を回避する、少なくともその方向で努力するものです。そりゃそうですよ、だって外交的解決こそが彼らの仕事なのだから。よく胸を張って仰るじゃないですか、「外交は国の専権事項だ」つって。それに武力による紛争はどうしたって国民を毀損する。それでもその犠牲に見合う何かが得られるのだ、正義がなされるのだ、と言い出すのは衝突がどうやっても回避できなくなった、まさにその時ですよ。
である以上、作中で彼らは当然武力衝突の可能性ではなく、外交によるトラブルの解消、つまり「戦争に依らない問題解決の可能性」を語る。当然ですよね、それが彼らの職分だもの。言い換えるなら、「戦争が回避できない=彼らの職業上の失敗」、なのだもの。もちろん、可能性がある以上備えはすべきです、千葉は別に誤解された「無抵抗主義」を奉じているわけではないですし。でも何よりもまず、外交、交渉、調整ですよ。敵対的な状態にある国があるとして、その国だってまずは武力で、なんて考えるわけがないのだもの。それこそ「13デイズ」でもご覧くださいませな、あれはあれでアイルランドのファミリー意識が気になりますが(というかエスタブリッシュメント層の帰属意識が民族なのかあ、ってこと、かな)。
では本題に戻りますか。日本国は戦争をしない国だ、と国を規定する憲法に謳っているわけですが、その状況を現政権は変えようとしているわけです。その謂はおそらく皆さんもニュースなんかでご覧になっていらっしゃるかと。さてその物言いを、いま考えてきた事柄を踏まえて考えますに彼らは「俺達はこれから失敗するから、その埋め合わせはお前たちの命でやるわ」って言っていることになります。そんな奴が、まともだと思われますか?まさか。
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と書いてしまう千葉のことは、あれですかね、世に言うお花畑とか平和ボケとか思われちゃうんですかね。もしくは「現実と虚構の区別がついてない」とか。
でもさ、言いたかないんだけど、今ここで書いたような、「戦争が回避できない=彼らの失敗」であることを見ずに「(偶発的に、またはあるとして敵対国によって)起きてしまう武力衝突の可能性」をテコに、「同盟の信義」とやらを名目に、自衛以外の武力行使の可能性を探る人たちのほうがよっぽど脳天気じゃないですかね。国民の命を賭け金にして遊んでいるようにしか見えない彼ら、あれこそお花畑なんじゃないっすかね。彼らは現実に起こりうる可能性をちゃんと考慮していない、夢のような武力の行使に、その可能性に酔っている、まるで子供のように。自分たちだけがなしうる仕事であるはずの外交には手を付けずに。
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手続き(というよりもはや手口だ、あいつら)とかいくらでも問題は指摘できるだろう、でも根本にある問題は彼らが武力行使の夢を見てる、ということだ。それも、その「戦争」でけっして自分は死なないだろう場所で、他人に死の可能性を強制しようとしておきながら。これが卑怯者でなくてなんですか、クズでなくて何ですか。
むしろ本当に思いますよ、これが虚構だったらどんなにいいかと。フィクションでなら何をしても現実に人が死ぬことはほぼない(ドイツロマン派の昔なら、本に影響されて自殺した人たちがいた事はいたから、絶対にない、とは申しません)、それに不出来なフィクションなら小バカにされておしまいだ。しかし、残念ながらこれは現実だ。まさか、憲法改正が無理そうだから解釈変えちゃって実質的に改憲しようぜ、なんてナチスの手口に学ぶ人間のクズがいようとは、ね。でも、と繰り返しておきましょ、これが現実だ。
どうも申し訳ない、この件では想像でボケている場合ではない、と考えます故こういう中身になっちゃいました。それも、これは一回ではほんのさわりにもならない。明日の閣議で人間のクズが、じゃなかったエイブしんぞうくんが何を決めようとも、解釈次第で何でもできる国になるような手口には反対していきます。ならず者国家への道ですもん、これ。そんなん、認められるわけないですよ、バカバカしい。
ということで今晩はこれにて。まったくご機嫌よろしくはないのですが…
ということで今晩はこれにて。まったくご機嫌よろしくはないのですが…
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