こんにちは。千葉です。
オリンピック、柔道の不振があってもまさかの最高のメダル獲得数だとか。いやはや、強化策って実を結ぶものなんですねえ。ただし。個人的には「メダル確定」の時点ではしゃいでしまうのはどうなのかな、って違和感は最後まで拭えませんでした。アスリートが勝負に臨むなら、必ず勝つことを考える、そのために何ができるかを考えて最高のパフォーマンスを示してリザルトがついてくればなおよし、と思っているのではないかと想像するもので、まるで合格ラインの点数でもキープしたような扱いで「メダル確定」なんて終わっていない競技について盛り上がっちゃうの、なんか変です。
予選の時点で無気力試合がどうのこうの、って話もありましたけど、あれも正直どうなのか。予選は通過できればいいだけのもの、そこで全力でなければならないってのは正直引っかかりました。予選で圧倒しても、選手たちはまだ何も勝ち得ていない、決勝で勝つその時まで最善手を探るものだと思うんですよね。まあ、もうちょっと小芝居くらいすればいいのに、ということでしかないかもしれないのですが(笑)。
ともあれ、毎度大きい大会の後には書いている気もしますがいま一度。ことさらに応援とか感謝とか、肯定的な意見を持たれた皆さん、オリンピックなんて特殊な大会※だけじゃなくて各種競技の世界選手権とか、そこまでじゃなくても近所で行われてる大会とかも応援してあげてくださいね。世界最高水準の競技を見たことで目も肥えたことと察しますが、最上級の上澄みの下には数しれぬ挑戦者達がいるわけで、スポーツの精神云々について思いを馳せたついでにお気に入りの競技そのものを応援するスタンスに移行する人が増えていくことが、きっとちゃんとした支援なんだと思いますよ。銀座のパレードに行ったり「東京オリンピックでカネ儲けたいんや!」とか言ってる人たちを増長させることよりは、ね(笑)。
※四年に一度、というサイクルがどれだけ競技のリザルトに運をもたらしていることか。全盛期に当たればいいけれど、ねえ。
ちょっと変な例を挙げましょう、他のジャンルで。ミカ・ハッキネン氏は二度のワールド・チャンピオンだけれど、夏季のオリンピック・イヤーにはタイトルを勝ち得ていません。一方デイモン・ヒル氏は一度しかタイトルを獲得できなかったけれど1996年アトランタの年にチャンピオンになっている。だからデイモン・ヒルの方が素晴らしいチャンピオンだった、なんて話になることはないでしょう?(笑)実はアラン・プロスト氏に至っては四回のタイトルがすべてオリンピックが開催されていない年のもの(1985、86、89、93)。では以下略(笑)。冬季種目だったのかな、プロスト氏にとっては(笑)。
************
なんとなく遅ればせながらのオリンピックまとめで始めてみました。本題が扱いにくいので。
あのう、こんなにめんどくさい八月一五日って、千葉の経験では初めてじゃないかなあと感じています。日本にとっては終戦記念日、大韓民国にとっては光復節としてそれぞれに意味のある今日に向けて、明確な国同士の衝突を意識した言動がなされるに至り、正直な話「そこまで険悪な関係だと認識されていたか」と思わずにはいられません。
もちろん、歴史認識の行き違い(一般的な表現ですみません、でもこれにつっこむほど千葉は詳しくない自覚がある)があるのはわかっている、でもそれをことさらに言及するには過去の経緯というものがあるだろうし、現状でここまで多方面での付き合いがある中で、一定の妥協がお互い暗黙のうちにしているのだろう、くらいに考えていました。でもねえ、言葉は悪いけれど天皇への土下座の要求が韓国の大統領からなされるというのは、千葉の記憶だけで思い返しても最悪の状態なのではないかと。かつての軍政時代の金大中氏関係の諸々なんかも思い出されますが、こうも直截に、国家元首から「国の象徴」にたいして悪罵がつきつけられるのはどうなんだろう。日本の小泉氏なんかも相当の悪罵を吐いていましたが(あの人の場合は無自覚にシナリオ通り振舞っていた感も否めないが)、ここまでストレートなのってどうなのかしら。
千葉はそれでも戦争という手段はあまりにも不毛だと考えるものですから(非人道性というのもあるけれど、何より現代の戦争は目的達成の手段足りえるのかどうか、大いに疑問とするものなのです。冷戦後の合衆国の戦争を御覧ください、民主主義の布教は順調ですか?)、こういうことで衝突を煽るような物言いはしたくない、しかしさすがにこれはちょっと…と見過ごせない思いもある。コントならいいですよ、それこそとんねるずのよくやる「泣きの一試合」みたいなところで強者(???)が勝ち誇るのも、ね。でもこれ、外交の当事者、最高責任者が他国に一方的に不躾な要求をしているわけですよね。国内向けのサーヴィス言動で痛い目を見る人はこれまでも多々見ましたけど(主に自民党政権時代)、ここまで盛大な例はちょっと、思い当たらないかな…
今日のこの日に向けて、向こうとしてはなにか言っておく必要が有る、ガツンとね。それはいいんですよ、最低限の節度さえ守られるのなら。でもさすがにこれはない。このあとに訂正とか修正とか入っても、彼らのすべての言動の後ろに「大っ嫌いなんだよお前たち」「せっかく来たんだから土下座でもしてく?」って付いてしまいますもの、どうしたって。東電の人たちの言動がヴィデオで公開された結果、菅直人前首相に対して「ちっうっせーな」付きで対応していたのがバレたケースと同じです。越えてはいけない線を遥か彼方まで超えてます。
でも、というかだから、というか。距離を置くしかないんじゃないですかねえ、もちろん物理的には無理だから、国同士のおつきあいの中で。
同じ水準で口喧嘩をするのもありえないし、もちろん実力に訴えるのもありえない。先方は分裂してしまった北の同胞とも敵対関係が続いているでしょうに、そこまで手が回るとも正直思えない、さらに軍政時代の行いをいま再演して強化して見せることで国際的に得られるメリットがある?まさか。そういうことをする国だ、という扱いが得られるのはメリット、でしょうかしら。
一日本人として、その末席を汚すものとしての感情を抜きにして彼らのメリットを考えても正直、かなり限定的なものしか思い当たらないので、言いたくはないけど正式な抗議等の手続きの他にはできるだけ距離を置く、時間を使うことで少しは彼らに冷静になってもらうより他にない、のでは。そんなに喧嘩をしたいのですか、全面的に?という問を投げて返事を待つことが今必要なのでは。
外交には絶対の勝利はありえない、よりマシな結論に落としこむよう努力するものだなんて言い回しを、確か孫崎享さんの本で見かけたような気がします。まさかこのタイミングでその言葉の意味を考え、こんな文を書くハメになろうとは。
何も国士様になって声高に彼らを糾弾しても仕方ない、ではどうしましょうかね、この二国の関係を。実際には、そこに大陸の思惑も絡んでくるしもちろん朝鮮民主主義人民共和国も絡まざるをえない(彼らはこのゴタゴタで間違いなくある程度の時間を得るでしょう)、そしてもちろん日韓両国の宗主国様も無関心ではいられますまい。実際、アーミテージ氏がなにか発言してるようですし…(なんの立ち位置で言ってるのか不明ですけど。大統領選挙後には復権するつもりなんでしょうか、共和党系の軍事方面の皆さん方)宗主国様があれを許容しているのかどうか、この数日で明確になるんじゃないかと予想しています。完全スルーかもしれませんが(これが一番可能性が高いと思う、「二国間の問題に特段言及することは」どうのこうの、くらいで流されちゃいそう)。
千葉はそもそも彼の国との接点が少ないほうで(韓流とされるもの、ドラマや映画、K-POPなどなどには興味が無いし…)、電化製品でも今のところ使っていない、自動車もそう。せいぜいが食事でちょっとか接点があるくらい、でしょうかしら。そもそもこのブログで彼の国の話をしたこと、ないんじゃないですかねえ…
その状況から距離を置くのはかなり難しいのですが(笑)、ますますもって言及する機会が減ることは間違いありません。だって、ここまで書くのにどれだけ変な気を使ったことか(笑)。
まあ、終戦記念日と光復節との意味合い、歴史に対する認識の彼我の違いがここまで明確になったことで考えさせられることはありました。感情的な揺さぶりも含めて隣国を知る上で必要な経験だったのでしょう、きっと。そう思うことにして、あとは状況を注視しようと思います。いやはや、歴史も難しいけれど現在も難しいです、やれやれ。
なお。今回の土下座方面の発言に対するTwitterなど含めた多方面の反応を見ていて、「あのときバカにされた鳩山くんのことは誰もかばわなかったじゃん、腐ってはいてもあの時の彼は民主的に選ばれた国の代表だったんだよ?」と思ったことを付記しておきます。鳩山氏を小馬鹿にした新聞のコラムは政府関係者の言葉としてのものだったかと。同一ではなくともその後宗主国政府は野田くんを有能だとか言ってるんですから、推して知るべきこと、あったと思うんですよ…(ここまで書いて「限定的に鳩山由紀夫氏を擁護する」話を書いてないことを思い出したので強制終了)
では「過ちは繰り返しませぬから」は今日のための言葉だと思っています、と最後に説明なしに申し上げておしまい。では。
オリンピック、柔道の不振があってもまさかの最高のメダル獲得数だとか。いやはや、強化策って実を結ぶものなんですねえ。ただし。個人的には「メダル確定」の時点ではしゃいでしまうのはどうなのかな、って違和感は最後まで拭えませんでした。アスリートが勝負に臨むなら、必ず勝つことを考える、そのために何ができるかを考えて最高のパフォーマンスを示してリザルトがついてくればなおよし、と思っているのではないかと想像するもので、まるで合格ラインの点数でもキープしたような扱いで「メダル確定」なんて終わっていない競技について盛り上がっちゃうの、なんか変です。
予選の時点で無気力試合がどうのこうの、って話もありましたけど、あれも正直どうなのか。予選は通過できればいいだけのもの、そこで全力でなければならないってのは正直引っかかりました。予選で圧倒しても、選手たちはまだ何も勝ち得ていない、決勝で勝つその時まで最善手を探るものだと思うんですよね。まあ、もうちょっと小芝居くらいすればいいのに、ということでしかないかもしれないのですが(笑)。
ともあれ、毎度大きい大会の後には書いている気もしますがいま一度。ことさらに応援とか感謝とか、肯定的な意見を持たれた皆さん、オリンピックなんて特殊な大会※だけじゃなくて各種競技の世界選手権とか、そこまでじゃなくても近所で行われてる大会とかも応援してあげてくださいね。世界最高水準の競技を見たことで目も肥えたことと察しますが、最上級の上澄みの下には数しれぬ挑戦者達がいるわけで、スポーツの精神云々について思いを馳せたついでにお気に入りの競技そのものを応援するスタンスに移行する人が増えていくことが、きっとちゃんとした支援なんだと思いますよ。銀座のパレードに行ったり「東京オリンピックでカネ儲けたいんや!」とか言ってる人たちを増長させることよりは、ね(笑)。
※四年に一度、というサイクルがどれだけ競技のリザルトに運をもたらしていることか。全盛期に当たればいいけれど、ねえ。
ちょっと変な例を挙げましょう、他のジャンルで。ミカ・ハッキネン氏は二度のワールド・チャンピオンだけれど、夏季のオリンピック・イヤーにはタイトルを勝ち得ていません。一方デイモン・ヒル氏は一度しかタイトルを獲得できなかったけれど1996年アトランタの年にチャンピオンになっている。だからデイモン・ヒルの方が素晴らしいチャンピオンだった、なんて話になることはないでしょう?(笑)実はアラン・プロスト氏に至っては四回のタイトルがすべてオリンピックが開催されていない年のもの(1985、86、89、93)。では以下略(笑)。冬季種目だったのかな、プロスト氏にとっては(笑)。
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なんとなく遅ればせながらのオリンピックまとめで始めてみました。本題が扱いにくいので。
あのう、こんなにめんどくさい八月一五日って、千葉の経験では初めてじゃないかなあと感じています。日本にとっては終戦記念日、大韓民国にとっては光復節としてそれぞれに意味のある今日に向けて、明確な国同士の衝突を意識した言動がなされるに至り、正直な話「そこまで険悪な関係だと認識されていたか」と思わずにはいられません。
もちろん、歴史認識の行き違い(一般的な表現ですみません、でもこれにつっこむほど千葉は詳しくない自覚がある)があるのはわかっている、でもそれをことさらに言及するには過去の経緯というものがあるだろうし、現状でここまで多方面での付き合いがある中で、一定の妥協がお互い暗黙のうちにしているのだろう、くらいに考えていました。でもねえ、言葉は悪いけれど天皇への土下座の要求が韓国の大統領からなされるというのは、千葉の記憶だけで思い返しても最悪の状態なのではないかと。かつての軍政時代の金大中氏関係の諸々なんかも思い出されますが、こうも直截に、国家元首から「国の象徴」にたいして悪罵がつきつけられるのはどうなんだろう。日本の小泉氏なんかも相当の悪罵を吐いていましたが(あの人の場合は無自覚にシナリオ通り振舞っていた感も否めないが)、ここまでストレートなのってどうなのかしら。
千葉はそれでも戦争という手段はあまりにも不毛だと考えるものですから(非人道性というのもあるけれど、何より現代の戦争は目的達成の手段足りえるのかどうか、大いに疑問とするものなのです。冷戦後の合衆国の戦争を御覧ください、民主主義の布教は順調ですか?)、こういうことで衝突を煽るような物言いはしたくない、しかしさすがにこれはちょっと…と見過ごせない思いもある。コントならいいですよ、それこそとんねるずのよくやる「泣きの一試合」みたいなところで強者(???)が勝ち誇るのも、ね。でもこれ、外交の当事者、最高責任者が他国に一方的に不躾な要求をしているわけですよね。国内向けのサーヴィス言動で痛い目を見る人はこれまでも多々見ましたけど(主に自民党政権時代)、ここまで盛大な例はちょっと、思い当たらないかな…
今日のこの日に向けて、向こうとしてはなにか言っておく必要が有る、ガツンとね。それはいいんですよ、最低限の節度さえ守られるのなら。でもさすがにこれはない。このあとに訂正とか修正とか入っても、彼らのすべての言動の後ろに「大っ嫌いなんだよお前たち」「せっかく来たんだから土下座でもしてく?」って付いてしまいますもの、どうしたって。東電の人たちの言動がヴィデオで公開された結果、菅直人前首相に対して「ちっうっせーな」付きで対応していたのがバレたケースと同じです。越えてはいけない線を遥か彼方まで超えてます。
でも、というかだから、というか。距離を置くしかないんじゃないですかねえ、もちろん物理的には無理だから、国同士のおつきあいの中で。
同じ水準で口喧嘩をするのもありえないし、もちろん実力に訴えるのもありえない。先方は分裂してしまった北の同胞とも敵対関係が続いているでしょうに、そこまで手が回るとも正直思えない、さらに軍政時代の行いをいま再演して強化して見せることで国際的に得られるメリットがある?まさか。そういうことをする国だ、という扱いが得られるのはメリット、でしょうかしら。
一日本人として、その末席を汚すものとしての感情を抜きにして彼らのメリットを考えても正直、かなり限定的なものしか思い当たらないので、言いたくはないけど正式な抗議等の手続きの他にはできるだけ距離を置く、時間を使うことで少しは彼らに冷静になってもらうより他にない、のでは。そんなに喧嘩をしたいのですか、全面的に?という問を投げて返事を待つことが今必要なのでは。
外交には絶対の勝利はありえない、よりマシな結論に落としこむよう努力するものだなんて言い回しを、確か孫崎享さんの本で見かけたような気がします。まさかこのタイミングでその言葉の意味を考え、こんな文を書くハメになろうとは。
何も国士様になって声高に彼らを糾弾しても仕方ない、ではどうしましょうかね、この二国の関係を。実際には、そこに大陸の思惑も絡んでくるしもちろん朝鮮民主主義人民共和国も絡まざるをえない(彼らはこのゴタゴタで間違いなくある程度の時間を得るでしょう)、そしてもちろん日韓両国の宗主国様も無関心ではいられますまい。実際、アーミテージ氏がなにか発言してるようですし…(なんの立ち位置で言ってるのか不明ですけど。大統領選挙後には復権するつもりなんでしょうか、共和党系の軍事方面の皆さん方)宗主国様があれを許容しているのかどうか、この数日で明確になるんじゃないかと予想しています。完全スルーかもしれませんが(これが一番可能性が高いと思う、「二国間の問題に特段言及することは」どうのこうの、くらいで流されちゃいそう)。
千葉はそもそも彼の国との接点が少ないほうで(韓流とされるもの、ドラマや映画、K-POPなどなどには興味が無いし…)、電化製品でも今のところ使っていない、自動車もそう。せいぜいが食事でちょっとか接点があるくらい、でしょうかしら。そもそもこのブログで彼の国の話をしたこと、ないんじゃないですかねえ…
その状況から距離を置くのはかなり難しいのですが(笑)、ますますもって言及する機会が減ることは間違いありません。だって、ここまで書くのにどれだけ変な気を使ったことか(笑)。
まあ、終戦記念日と光復節との意味合い、歴史に対する認識の彼我の違いがここまで明確になったことで考えさせられることはありました。感情的な揺さぶりも含めて隣国を知る上で必要な経験だったのでしょう、きっと。そう思うことにして、あとは状況を注視しようと思います。いやはや、歴史も難しいけれど現在も難しいです、やれやれ。
なお。今回の土下座方面の発言に対するTwitterなど含めた多方面の反応を見ていて、「あのときバカにされた鳩山くんのことは誰もかばわなかったじゃん、腐ってはいてもあの時の彼は民主的に選ばれた国の代表だったんだよ?」と思ったことを付記しておきます。鳩山氏を小馬鹿にした新聞のコラムは政府関係者の言葉としてのものだったかと。同一ではなくともその後宗主国政府は野田くんを有能だとか言ってるんですから、推して知るべきこと、あったと思うんですよ…(ここまで書いて「限定的に鳩山由紀夫氏を擁護する」話を書いてないことを思い出したので強制終了)
では「過ちは繰り返しませぬから」は今日のための言葉だと思っています、と最後に説明なしに申し上げておしまい。では。