こんにちは。千葉です。

今日は気温が上がるというから少し期待していたんですけどいまいちはっきりしない天気で、どうも。

えっと、まとまった話はまた別途書くのですが、ひとつ気になることがありまして。

先ほど見るともなくつけていたテレビで、民主党内で今もおそらくは行われている消費税増税についてのニュースを見ました。議論を早々に終わらせたい執行部、政府サイドと消費増税には理がないとする反対派の、ある種の内輪もめのような伝え方、前々から気にしていたんですが、先ほどはそれに加えて見逃せない追加要素があるように感じられまして。

政府サイドというか増税派のコメントは、ちゃんと映像付きで流される(そこに対してのコメントはない、反論も評価も何もなし)、対して反対派は取材した記者が最後にまとめのような格好でその「思惑」を忖度したようなコメントをつけて、そのニュースは終わり別件へと移りました。

あのう、こういう手口って最低だと思います。あれ?引っかかることありませんでした?変だなあ…

ニュースを見る中で、そうですね、例えば「世界の敵」と目されている国の行状を伝えるニュースを思い出してください。
たとえば朝鮮民主主義人民共和国関係のニュース、何かを報じた後には必ずと言っていいほど「◎×の思惑があるものと見られています」などの憶測コメントがついてきます。別に言われなくても新体制を早々に安定させるために無茶をしていることくらいわかりますって。
もう一つたとえばシリア。大統領による反対派の武力弾圧についての先読み風コメントとか付け加えるなら、国連で提案されている「国際社会から」反対派への武器供与については「その帰結が間違いなく全面的な内戦である」ことも言いなさいな。

例によって、間尺の問題で他意はない、つもりなのでしょう、送り手は。というか、少なくとも表向きはそうなんでしょう。でもね、いつも何時も、片一方についてのみ憶断を垂れ流すことの意味、わかっていないのだとしたらそれはかなり残念な思考ですよ?

あえて言ってしまえば、憶断こみで伝えられる一方には常に送り手のバイアスをかけられてしまう。結果、単に事実を伝えている(られている)つもりの短いニュースでも、送り手がどのような立ち位置なのか、伝えているニュースに対してどのような意味付けをしているのか、まで含めて伝えられてしまう、そんなこと頼んでもいないのに。
何も価値判断をするな、と言っているわけではないのです。客観的事実であるように見える価値判断、非常にタチが悪いよ?と申し上げたいのです。北は信用ならないから、シリアはもう周りでなんとかするしかないと思っているから、そういう語られないメッセージが織り込まれたニュース、情報としての価値はかなり低いと思いますよ?
国際的な問題は場合によっては文字通りの「対岸の火事」で済むかもしれない、でも内政や地方自治でそれをやる?それって考えも利害も衝突している問題なんじゃないのかい?消費増税に理があると考える、だから反対派は思惑で動いているだけだ、そう伝えたいなら明示すればいい。瓦礫を全国に拡散するのが今最も求められる被災地支援だと考えているのならその根拠を示した上で、大臣のニュースをうまく行ってることもうまくいかなかったことも伝えればいい。

どうにもね、そういう不明瞭で不誠実な言いくるめが「原発安全神話」のような、問題を直視しないためのフィクションを作ってきてしまったことへの反省もないらしいメディア状況にはいささか腹立たしさを感じてしまうわけです。もう同じことを繰り返すわけにはいかない、とは思わないのかしら?


はあ、つい勢いで長いこと書いてしまいました。ちなみに千葉は、消費増税には反対(日本で過去にその手法で税収が増えたケースはない、BtoBでもかかるために下請けに厳しくなりやすい、生活必需品にも一律の税率がかかる、など制度そのものの問題を検討していないから)、瓦礫拡散については現地処理の状況が不明なので慎重派(どちらかと言えば反対、被災地周辺で処理できればそれはそのエリアに金銭が流入することになるのでは?)、シリアについては外交手段の継続的な模索を希望するものです。フェアに書かないとね(笑)。ではひとまずはここで。ごきげんよう。