こんにちは。千葉です。
あのう、昨日の勝利でドラゴンズはとりあえず日本一決定戦への参加権を獲得しただけだ、まだ勝負は終わっていない!と思うことにしてはいるのですが。
やはりですね、昨日の今日で少し腑抜けになっております、ワタクシ。あの変な緊張感のなかで見る野球が今晩はなかったことにちょっと違和感を感じていたりして(笑)。それ故、野球の話以外に思いつくことがあまりないので、最後の戦いの前にちょっとした反省会をば、人目に触れないここでしておこうと思います(笑)。
落合監督はシーズン全体を通して考えて戦っている、という話が最近はかなり有名になってきて、この八年応援してきたファンとしては嬉しい限りです。一つひとつの試合の勝ち負けではなく、レギュレーションのなかで勝ち上がるのにどうしたらいいのか、ということに重点をおいてシーズンを、シリーズを戦っている。
大きい絵を開幕前にコーチやスコアラーと作り、その絵に近いリザルトを得られるよう選手たちを動かす。
そのためには選手たちのコンディションや力量を十分に把握しなければいけない、ということがよくわかっている。だから、大きい絵も意識しつつ同時に目の前のプレーも見ているし、コンディションをきっちり把握している。かなりの登板数をこなした浅尾くんでさえ、本格的な連投は終盤まで三連投が最多でしたからね、十分に配慮して選手を使っているのです。もちろん、シーズンの半分以上の試合に登板したことが楽勝だっただろうとは思いませんよ?(笑)
その積み上げがあって、昨日のクライマックスシリーズ制覇に至るわけなのですが。このクライマックスシリーズを見ていて、野球のスタイルが似て見えたドラゴンズとスワローズの違いが、痛切に感じられたなぁと、勝った今だから申し上げられます。比較的打力に頼らず、チャンスをどう活かすか、という部分で近さがあるからやりにくい相手なのかなぁ、なんて思っていたんです、これまで。
シーズン中盤から大量の故障者、体調不良などもあって成績が下降していったスワローズは、終盤に来てまさに目の前の一戦に全てを賭ける、トーナメントと言うよりもアストロ球団とお呼びしたくなるような、前のめりの試合スタイルになって行きました。先発投手が中継ぎもこなす、トーナメントの土壇場や日本シリーズで劣勢のチームが取ることが多い継投も、日々組み替えられる打線もまさに一戦必勝、いまここで勝たないと後がない!という気持ちが伝わってくるような。
ですが、そうなった時点で落合監督にしてみれば苦手とされてきたスワローズがやりやすい相手に変わってしまったのではないか、と思うのです。
もちろん、離脱した選手たちのあまりにも大きい不在は戦力的にマイナスである、というのはありますけれど、それ以上に「追い抜かれなければいい」相手になってしまったんだと思うんです、ドラゴンズから見たら。シーズン終盤の13連戦の山場でもそう、そしてクライマックスシリーズでもそう。タイまでは問題じゃない、そこで突き放してやれば向こうが先に折れるだろう、そのためにしなければいけないことと、してはいけないことを徹底する。それがわかっていることが、ドラゴンズの終盤の強さだったのではないか、そしてセ・リーグ代表として日本シリーズに臨めることとなった力の裏付けではないのかと、しみじみと思わされたのです。
個人的にはですね、悲壮感漂うプロスポーツ選手というものにどうも違和感を感じてしまうんですよ、身体が資本なんだから大事にしてー!と思ってしまうといいましょうか。明らかにスワローズから感じられたそれも、ちょっと…昨日の館山投手、これまで落合ドラゴンズの最大の敵の一人でしたけれど、故障気味の状態であそこまで投げさせなければいけない状態になった時点で負け戦、だったのではないかなと、思ってしまったのです。偉そうですみません、しかし下から有望な選手が上がってくるでもなし、万策尽きて最後の手段としての多投だったのはわかります、それでも、個人的には受け入れ難い悲壮感漂うプレーでした、スワローズ。
おそらく、今年の経験が彼らを成長させるのでしょうから、これからどうなるかは全くわかりませんが、今の時点では役者の差が出たのではないか、と言わせていただきます。もちろん、勝ったから言えることですよ、繰り返しますが。負けていたら「彼らの気魄に負けた!」と言っていた可能性もあるのです。ただ、千葉は落合監督のリアリズムを信用しています、日本シリーズまでを意識してシーズン終盤からクライマックスシリーズを戦ったのだろうことを。その計算をして敗れたチームがいくつもあった今年、必要なだけの勝ち星を冷静に重ねてきた彼らがそのミッションをここまでは見事に成し遂げたことに、いま一度拍手させていただきます!
そして何よりもですね、今は彼らが、最後の大勝負を願わくは、勝利で終わらせてほしいものだと祈るような気持ちでおります。どうみても今シーズン最強のチームが最後の敵です、これだけのお膳立てというのもなかなかありませんからね!
選手の皆さんが最高のパフォーマンスを見せてくれますように、スタッフの皆さんの仕事が身を結びますように。そうですね、シリーズが始まるまでの数日、神まどかにでもお祈りしておきましょうか…(笑)
スワローズファンの方でここを読まれてしまった方にはごめんなさい、でもスワローズがセ・リーグでは一番の敵で、その彼らに勝てたからこその喜び方なのだと思っていただけましたら幸いです。往年の「ロッテより弱い」的意味でこのように申し上げたのではなく、むしろ最高の敵の、知らなかった側面が勝負を分けたのかなと思っているからこそ、違いがわかったように思っているのです。ご容赦くださいませ。
以上、とりとめなく落合ドラゴンズの話のみさせていただきました。あと少し、彼らの野球を楽しませてもらいましょう!では本日はこのへんで、ごきげんよう、おやすみなさい!
采配/落合博満

¥1,575
Amazon.co.jp
読まなくちゃ!
あのう、昨日の勝利でドラゴンズはとりあえず日本一決定戦への参加権を獲得しただけだ、まだ勝負は終わっていない!と思うことにしてはいるのですが。
やはりですね、昨日の今日で少し腑抜けになっております、ワタクシ。あの変な緊張感のなかで見る野球が今晩はなかったことにちょっと違和感を感じていたりして(笑)。それ故、野球の話以外に思いつくことがあまりないので、最後の戦いの前にちょっとした反省会をば、人目に触れないここでしておこうと思います(笑)。
落合監督はシーズン全体を通して考えて戦っている、という話が最近はかなり有名になってきて、この八年応援してきたファンとしては嬉しい限りです。一つひとつの試合の勝ち負けではなく、レギュレーションのなかで勝ち上がるのにどうしたらいいのか、ということに重点をおいてシーズンを、シリーズを戦っている。
大きい絵を開幕前にコーチやスコアラーと作り、その絵に近いリザルトを得られるよう選手たちを動かす。
そのためには選手たちのコンディションや力量を十分に把握しなければいけない、ということがよくわかっている。だから、大きい絵も意識しつつ同時に目の前のプレーも見ているし、コンディションをきっちり把握している。かなりの登板数をこなした浅尾くんでさえ、本格的な連投は終盤まで三連投が最多でしたからね、十分に配慮して選手を使っているのです。もちろん、シーズンの半分以上の試合に登板したことが楽勝だっただろうとは思いませんよ?(笑)
その積み上げがあって、昨日のクライマックスシリーズ制覇に至るわけなのですが。このクライマックスシリーズを見ていて、野球のスタイルが似て見えたドラゴンズとスワローズの違いが、痛切に感じられたなぁと、勝った今だから申し上げられます。比較的打力に頼らず、チャンスをどう活かすか、という部分で近さがあるからやりにくい相手なのかなぁ、なんて思っていたんです、これまで。
シーズン中盤から大量の故障者、体調不良などもあって成績が下降していったスワローズは、終盤に来てまさに目の前の一戦に全てを賭ける、トーナメントと言うよりもアストロ球団とお呼びしたくなるような、前のめりの試合スタイルになって行きました。先発投手が中継ぎもこなす、トーナメントの土壇場や日本シリーズで劣勢のチームが取ることが多い継投も、日々組み替えられる打線もまさに一戦必勝、いまここで勝たないと後がない!という気持ちが伝わってくるような。
ですが、そうなった時点で落合監督にしてみれば苦手とされてきたスワローズがやりやすい相手に変わってしまったのではないか、と思うのです。
もちろん、離脱した選手たちのあまりにも大きい不在は戦力的にマイナスである、というのはありますけれど、それ以上に「追い抜かれなければいい」相手になってしまったんだと思うんです、ドラゴンズから見たら。シーズン終盤の13連戦の山場でもそう、そしてクライマックスシリーズでもそう。タイまでは問題じゃない、そこで突き放してやれば向こうが先に折れるだろう、そのためにしなければいけないことと、してはいけないことを徹底する。それがわかっていることが、ドラゴンズの終盤の強さだったのではないか、そしてセ・リーグ代表として日本シリーズに臨めることとなった力の裏付けではないのかと、しみじみと思わされたのです。
個人的にはですね、悲壮感漂うプロスポーツ選手というものにどうも違和感を感じてしまうんですよ、身体が資本なんだから大事にしてー!と思ってしまうといいましょうか。明らかにスワローズから感じられたそれも、ちょっと…昨日の館山投手、これまで落合ドラゴンズの最大の敵の一人でしたけれど、故障気味の状態であそこまで投げさせなければいけない状態になった時点で負け戦、だったのではないかなと、思ってしまったのです。偉そうですみません、しかし下から有望な選手が上がってくるでもなし、万策尽きて最後の手段としての多投だったのはわかります、それでも、個人的には受け入れ難い悲壮感漂うプレーでした、スワローズ。
おそらく、今年の経験が彼らを成長させるのでしょうから、これからどうなるかは全くわかりませんが、今の時点では役者の差が出たのではないか、と言わせていただきます。もちろん、勝ったから言えることですよ、繰り返しますが。負けていたら「彼らの気魄に負けた!」と言っていた可能性もあるのです。ただ、千葉は落合監督のリアリズムを信用しています、日本シリーズまでを意識してシーズン終盤からクライマックスシリーズを戦ったのだろうことを。その計算をして敗れたチームがいくつもあった今年、必要なだけの勝ち星を冷静に重ねてきた彼らがそのミッションをここまでは見事に成し遂げたことに、いま一度拍手させていただきます!
そして何よりもですね、今は彼らが、最後の大勝負を願わくは、勝利で終わらせてほしいものだと祈るような気持ちでおります。どうみても今シーズン最強のチームが最後の敵です、これだけのお膳立てというのもなかなかありませんからね!
選手の皆さんが最高のパフォーマンスを見せてくれますように、スタッフの皆さんの仕事が身を結びますように。そうですね、シリーズが始まるまでの数日、神まどかにでもお祈りしておきましょうか…(笑)
スワローズファンの方でここを読まれてしまった方にはごめんなさい、でもスワローズがセ・リーグでは一番の敵で、その彼らに勝てたからこその喜び方なのだと思っていただけましたら幸いです。往年の「ロッテより弱い」的意味でこのように申し上げたのではなく、むしろ最高の敵の、知らなかった側面が勝負を分けたのかなと思っているからこそ、違いがわかったように思っているのです。ご容赦くださいませ。
以上、とりとめなく落合ドラゴンズの話のみさせていただきました。あと少し、彼らの野球を楽しませてもらいましょう!では本日はこのへんで、ごきげんよう、おやすみなさい!
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