こんにちは。千葉です。


え~、本日は五月最初の日、メーデーです。ここまでで勘の良い方、このブログを数年にわたってご覧いただいている方はもうお気づきでしょう、毎度おなじみの話題になるのです(笑)。


◆バルシャイ盤はこのくらいで安定したのかな?


はい、恒例のショスタコーヴィチの交響曲第三番の話です(笑)。とはいえ、千葉はいわゆるコレクター気質が薄くて(元手の関係もあるけれど)、そんなに多くの盤を持っているわけではないのです。特にこの曲だと、西側の指揮者がそんなに取り上げてくれないものだから、どうにも盤が増えない。ラトル&ベルリン・フィルの新録とか、出ませんかねぇ…(ちなみにエサ・ペッカ・サロネンは第二番を取り上げているので、可能性はなくもない、かもしれない)

そんなわけで、今日聴いたのはこちら、もはや21世紀のスタンダード、かも。

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ルドルフ・バルシャイ指揮ケルン放送交響楽団(WDR交響楽団、の方が正しいような気がする)及び合唱団の演奏です。


えっと、千葉は前半の音楽的実験がメインのアイディアで、後半は体制的に正しい作品に仕上げるための方便だと思っている派なので、個人的には前半をもう少し派手目に、合唱の入りからをキッチュなメーデー賛美にまで持ち上げてほしいと思うところはあるのです。音楽の一貫性が失わえるじゃないか、と思われてもいい、やり放題というひどい言葉が似合う演奏が聴いてみたい。もしかすると、そういう演奏が可能なのはアメリカのオーケストラを指揮する西側のマエストロかも、そんな益体もない想像をしてしまうくらいには、この曲に対しての思い入れはあります。


ですが、昨年亡くなられたバルシャイ氏の演奏を聴いて、少し反省しました。というか、「ふざけてんのか、おい」と説教をいただいたような気持ちになっております…真摯なアプローチによるこの演奏、千葉のイメージとはかなり違いますね、えへへへへ…正直なところをいうと、いささか座りの悪さは感じられるけれど、これはこれで美しいアプローチではないかと思います。ちょっとスコアでも眺めてみるべきですね、はい。


◆このくらいの時間に、日本のニュースは報じたね、そういえば


五月の最初の日は、また残念なあの記憶の日でもあります。そう、サンマリノ・グランプリの決勝でアイルトン・セナが亡くなった日です。その事自体については、もう受け入れたつもりでいますけれど、思い出すと自分でもわかるくらいに冷静ではなくなります。ヘリコプターからの映像、繰り返されるシューマッハーのオンボードカメラの映像、真っ赤な目をしたいつもの面々…いまでも個人的な記憶のほうが強いんですね、あの日あの時のことは。忘れ難い記憶ってそういうものなのかも知れませんけれど。


では、何かしらの相対化を試みるべきなのか、例えば劇場では見そこねてしまったこの映画を観るとか。

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ううん、まだ心の準備が出来ていないような…セナより年上になってしまってもこれなんだから、もしかすると見られないかも知れません、この先も(笑)。



今日はドラゴンズが勝ちましたし、久しぶりに生放送で見られたMotoGPも面白かったし、と日常的には楽しい日でした。ただ、そのMoto2クラスのレースでは先日若くして亡くなった高橋江紀の兄、高橋裕紀の表彰台があったり、ニュースを見ればやはりと言う他ない放射線関係のニュースがあったりして、どうにも例年のようには物思いには耽れない。メーデーにしても、政権交代後の今の位置付けがどういうものなのか労働貴族には断じてなりえない(笑)千葉はいささか懐疑的ですし。少しでもマシな方がいい、と思っていても、いろいろと考えてしまう。村上春樹の昔の小説のようにやれやれ、で済ませてもいいのですけれど、そうも言っていられない気分がある、でもそれはどうすれば機能するものやら…


などなど、お決まりのお題以上にいろいろ考えてしまった一日でした。ではまた、ごきげんよう、おやすみなさい。