こんにちは。千葉です。
すみません、いつものキタエンコのショスタコーヴィチ、明日アップさせていただきます。たいしたことではないのですが(本当に、たいしたことではないので内容は書きませんよ)本日、ちょっと落ち込んでおりまして、って言い訳にしかならないのですけれど。申し訳なく。
代わりと言ってはなんですが、今日気分転換のつもりで聴いたらあまりの名演に驚き、しかし曲が???だった一枚をご紹介。
- Claude Debussy: L’Enfant Prodigue; Arthur Honeg.../Pierre Mollet
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ずいぶん前にワゴンから拾ってきて(笑)、その後聴いていなかったディスクを今日になってちゃんと聴いたのです。アンドレ・クリュイタンス指揮トリノのRAI交響楽団の演奏、ドビュッシーのローマ賞作品であるカンタータ『放蕩息子』とオネゲルの交響曲第三番『典礼風』の二曲が収録されたものです。
ワゴンにあった、すなわちある種の売れ残りですし(不躾ですみません)、あまり期待しないで聴いたのですがとんでもない!1962年のライヴですが非常に鮮明なステレオで、オーケストラの非常に明るい音色を見事に捉えています。放送響だけに、もしかしてマスターテープでも使っているのでは?と思うくらいに鮮明な録音には本当に感心です。
オネゲルについては後でまた書いておきたいほどの、名曲名演名録音、なのですが。ドビュッシーが。
ローマ賞という、フランスの作曲家たちの登竜門があることはご存じの方も多いかと。ラヴェルが落選を続けて物議を醸したあの賞です(こんなマニアックな話は知らないよ、という方はWikipediaでご確認ください )。
ドビュッシーはちゃんと受賞しているのですが、その対象となった作品がこの『放蕩息子』なのです。
このディスクではジャニーヌ・ミショーやフランソワーズ・モレら素晴らしい独唱陣が揃っているのですが、…いかんせん、曲が退屈なのです…オリエンタルな雰囲気で始まり、随所で面白い響きはするけどどうも散漫で。どうせなら、この録音で『聖セバスチャンの殉教』でも録っておいてくれれば…なんて思ったのはナイショです(内緒のことを書くなよ!)。
そんなわけで、このディスクはオススメなのかそうではないのか、自分でもよくわからなくなってしまっているのです。いやはや、これだから「レコード芸術」は侮れませんね、というお話でした。オネゲルの話はまたいずれ。ではまた。