こんにちは。千葉です。
まあ良くない状況は続いているのだけれど、それはそれ。と思わないとね。


今年のマーラー生誕150年に、何かしなくては、と思ってはいるのです。けれど、来年には没後100年も控えていますから、まずはできることから取り組もうと思います。


で、何が良いかと少し考えて決めました。実行の可/不可は今のところあまり考えず、緩めに「一日一曲、マーラーを」というペースで聴いていこうかな、と。
既に年初三日には聴いていないわけで(笑)、昨日からということになってしまいますけれど、たぶんこの企画をやり切れるだけの音源はあるだろう、あとは時間だけが問題になるかな、などと皮算用しています。さてどこまで続きますか、あまり期待しないでくださいね(笑)。


なお、できるだけランダムに作品を選ぶつもりです。と言うのも、年代順に取り上げたりすると本当にまとまらなくなる自信があるもので(それは自信って言わないぞ)。マーラーの作曲したジャンル、千葉の嗜好を考えれば交響曲が中心にくることは間違いないのですが、それ以上のことは走りながら考えます。


では昨日のオーマンディ指揮フィラデルフィア管によるデリック・クック版の交響曲第十番に続いて本日は聴いたのは、こちらのディスク。


Mahler: Das Klagende Lied/Nagano
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嘆きの歌は、マーラー初期のカンタータ。ランダムに選ぼう、と言ってから「最後期から最初期へ」というシンプルな飛躍、この先の作品選択が思いやられます(笑)。


題材がドイツ・ロマン派好みのメルヒェン、ワーグナーを思わせるサウンド、数少ない劇的音楽、どこをとってもマーラーを聴く上で欠かせない初期の傑作だと思うのですけれど、録音は未だに多くなく、価値にみあった扱いは受けていないように見受けられます。


そんなマイナーな作品の、さらに一般的ではない初稿版とくれば録音は本当に少なく。数少ない録音の中でも先駆的な位置を占めるのがこのケント・ナガノとハレ管弦楽団による、1997年の蘇演前後の録音。
こういう積極的に音楽学の成果を取り入れるアプローチ、ナガノが得意とするところですね、いつも感心させられてます。ハレ管弦楽団は最高のオケとは言えないまでも指揮者の意を汲んだなかなかの演奏で、この曲を知るにはちょうど良い一枚ではないかと。


以上、簡単ではありますが記念年企画、はじめました、ということで。昨日のオーマンディ盤は追ってまた少し紹介します。
次回以降、もっと簡単になっちゃう可能性もありますけれどご容赦くださいませ(笑)。ではまた。