こんにちは。千葉です。

昨日は講義、その後に友人と話し込む、そのあとに高校時代の旧友と飲む(二部構成)と千葉にしては珍しく活動したような気がします。残念なことに、帰宅までは一苦労がありましたけれどその話は、することはないかな・・・


それはさておき、今日は三年ぶりの日本グランプリ、じゃなかった三年ぶりに鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリでした。昨日は予選が見られませんでしたけれど、なんとかおきだして再放送の予選を見、その上で決勝を見ました。二日酔いの頭で(笑)。


で、まず予選の話ですが。昨日の予想、けっこう当たってましたね!(鼻高々)

まぁ、妥当な予測ではあったのです。フェテルとレッドブル・ルノーの組合せはこのダウンフォースが必要なコースで速いはず、またブロウンは最速ではないにせよそれなりのリザルトは残すだろう、そういう予測に基づく捨てゼリフだったのです。さすがにコース・レコード破りはなかったけれど、金曜日が雨だったことでコースの出来上がりが遅かったことを考慮すれば仕方がないです、セッティングも詰めにくかっただろうし。


でもまぁ、実際の予選の展開は予想のはるか上なのか下なのか、再三にわたるクラッシュ→赤旗中断の末に出たリザルトもQ2の最終盤にセバスティアン・ブエミがクラッシュした影響で何人もがペナルティ対象になって正式なグリッドがなかなか確定せず、結局はグリッドに並んだマシンを見て確認したようなバタバタっぷりでした。


なんでしょうね、鈴鹿の改修が理由だって方もいるのでしょうけれど、正直なところドライヴァの見ているセイフティ・マージンがちょっと少なすぎたんじゃないかなぁって私見してます。攻めすぎることにはリスクとリターンがあるのよ、って言うか。

最近つくられたコースは、かなりコースサイドに舗装されたエリアが用意されていたりしますから、ちょっとしたミスや攻めすぎで失うものはあまりないのですけれど、鈴鹿やスパ、モンツァのようなクラシック・コースはそうではない。

それをして安全ではない、ということもできるのでしょうけれど、あのコース・レイアウトが生み出すリズム、ドライヴァに挑むような攻略難度、そこを否定されちゃうと正直なところ千葉にとってのレースの魅力はかなり減ってしまいます。サルテ・サーキットを駆けるル・マン24時間、ラグナ・セカの名物コーナ「コークスクリュー」を下っていくMotoGPやインディカーの姿、それらに感じる言葉では言いがたいなにものか、それなしではモータスポーツはただの道具を使った競争になってしまう、でもそこにはそれ以上のなにかがある、と感じてしまう。


この話は長くなるからまた別に。

波乱の予選を受けて今日行われた決勝について、いつもどおりにコメントしていきましょう。レース最終盤に、130Rで珍しくイン側につっこんだハイメ・アルグエルスアリの事故処理でセーフティ・カーが導入され(例によってマーシャル諸氏諸兄、GJ!!)、緊張感のある長いスティントと最後の四周限りのスプリントが楽しめて、実に面白いレースでした。まぁ、千葉は晴天の鈴鹿を駆けるスリック・タイヤのF1の挙動だけでもご飯がいただけそうではあるのですが(笑)。


優勝は、ほとんど完勝、鈴鹿を楽しみきった感が全開、チャンピオン争いの可能性を自力で残したレッドブルのセバスティアン・フェテル!お見事!!

ポール・トゥ・ウィン、全周回トップ、そして最終盤まではファステスト・ラップも記録していたほどに完璧でした。それも、最高に楽しんでいるのがよくわかる、実に気持ちのいい走り、サーキットで見たかったです。そういえば、2007年デビュー組だから彼の走りって現地では見ていないんだ、自分。いかんなぁ、来年は見に行かなくちゃ、鈴鹿に。

前戦のあとには「彼のチャンピオンの可能性はあくまで数字上の可能性、たとえばイーグルスがパ・リーグ優勝するみたいな!」と言っていたのですが、クライマックス・シリーズを決定したイーグルス同様、もしかするとあるかも?と思わせられる、素敵なウィナでした。拍手。

ちなみに、チーム・メイトのマーク・ウェバーは昨日のクラッシュに始まるトラブルに由来する数多くのピット・ストップを敢行して、最後にはファステスト・ラップを記録した、最後尾フィニッシュのドライヴァとなりました。それって、テストですか?(笑)


二位には、地元のレースで見事にリザルトを残したトヨタのヤルノ・トゥルーリ!

正直な話、あまりトヨタF1が好きではない千葉ではありますが、このサーキットでミスなく確実に速さを見せて勝ち取ったこのポジションには素直に敬服いたします。拍手。

日本のメディア的には「悲願の優勝を逃す」といった視点もあるようですが、それはあまりにも希望的に過ぎる物言いかと。彼らの不安定な闘いの中で、今回は見事に良い目のほうが出てくれたと見るべきではないかと思いますよ、ぶしつけですみませんけれど。

また、ティモ・グロックの怪我が比較的軽傷だったのは良かったですね。鈴鹿の最終コーナは下りながら右に切り込んでいくいわゆる全開区間なので、ああいったアクシデントも起こり得ますけれど、全開だったからコースアウト、クラッシュって珍しいかも・・・(公式には、メカニカル・トラブルはなかったということです、ふ~ん)


三位には、この週末をフェテル同様に楽しんでいた節がうかがえたマクラーレンのルイス・ハミルトン!楽しそうでしたね、本当に。どのセッションのあとにもこのコースを楽しんでいる感じが受け取れて、これまでになく彼のことを好感しましたわ。

なんでも、コース入りして下見をしていたときは一コーナで「ここでセナとプロストが・・・」、シケインで「ここでセナとプロストが・・・」って、お前はただのファンの少年かと(笑)。いえ、才能あるドライヴァである彼の、ある種の原点に今回まで走ったことのなかったこのサーキットがあるんだな、って思える言葉の一つひとつが初々しくて、本気で彼のことを見直しました。変な言い方になるけれど、無駄に政治的なルイス・ハミルトンより憧れのコースに全力で挑む才能ある若きルイスのほうがずっと好いですよ、本当に。いつもこんな感じだったら応援してあげるのに(ここがフェテルとルイスの違いかも)。

彼のチーム・メイトはこの週末バタバタだったので言及なし。いま一番首筋が寒いのではないかしら・・・


四位にはフェラーリのキミ・ライコネン。気がつけばこのポジションまで来ていたのには感心します。リスタート時のルイスへのアタックにはなかなか燃えるものもありましたし。来シーズンも彼がF1で走りますように。

ジャンカルロ・フィジケラはこのコースでマシンに慣れたのだ、と思えるようなブラジル・グランプリになるといいですね。ホワイト・ラインとコヴァライネンのアタックに挟まれたりする困難なレース、お疲れ様でした。


五位はこれもお見事、ウィリアムズのニコ・ロズベルク。今シーズンの彼の安定感、地味目ではあるけれど素晴らしいものだと思ってます。

その反動で、中嶋一貴の苦境を考えてしまうところもあるのですが・・・あのう、如何に予選で厳しい結果があったにせよ、鈴鹿で1ストップでは戦えないと思いますよ・・・


六位のニック・ハイドフェルトについては、すみません、今日も映っていなかったと思います(・・・)。本当にすみません、このリザルトは立派だと思うのだけれど・・・


七位、八位にブロウン勢。ルーベンス・バリチェロはもう少し上に行きたかったでしょうけれど、セーフティ・カーが入ったタイミングも悪かったし第三スティントでジェンスンに追われてもいたのでこれが限界だった、と思うべきでしょうか。

そしてチャンピオンに一番近いところにいるジェンスン・バトンは今回もディフェンスに終始した感。お願いだから、あと一回は表彰台に立って!(CV.道端←それはないか)


ヤジウマ的に見れば。ブラジルでフェテル優勝、ルーベンスが二位でジェンスンは1ポイントとかだと面白いんだけどな・・・(無責任だ、こいつ)


後は思いつくままに書くと。

・スーティル、敢闘賞くらいならあげたい感じだよ

・トロ・ロッソ、それなり以上のドライヴァもいたほうがいいって言ったじゃないか

・ルノーは地味だった


はてさて、今シーズンも残るはブラジル(10/18決勝)とアブダビ(11/1決勝)の二戦のみ。ドライヴァーズ・チャンピオンはブロウンの二人とフェテルに可能性あり、コンストラクターズは今回でほぼブロウンGPに決まり。ジェンスンが攻めてチャンピオンになれるかどうか、それとも奇跡的な逆転劇がまた見られるのか、乞うご期待!ってなところでしょうか。


以上、鈴鹿に行けなかったことを心底後悔している千葉でした。来年は行くよ、絶対に!とここに書いて決意表明とさせていただきます(何の挨拶だよ)。ではまた、おやすみなさい。