こんにちは。千葉です。

ものを書くには頭がまとまらない、「機動戦士ガンダムOO」の後はこうなって困ります(←その所為なのか!)。


でも本は読めますゆえ、読了もいたしますの(誰だよ)。


平和のリアリズム/藤原 帰一
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これもタイトルで読んだようなところがあります。なんというか、平和を志向するとまるでただの理想主義者みたいな言われようをするところがありますが、千葉は戦争という手段がとても効率の悪い、最後の手段にしか見えないので平和を志向しております。だって、敵を破壊してその先に何を求めるのか、よくわからないのです。自衛のためだ、といって圧倒的な暴力を振るう国や、外交のカードとして一点豪華主義的開発を行う国のことはもっとわからないけど・・・


こんな自分さらしをしているとやはり思うのです、勉強せな、と。であればどなたかに教えを請うとしよう、まずは読みやすいものからね、・・・と考えて読んだのが本書。

藤原帰一氏を認識したのはたぶん9・11以降のことかと。テレビで見て、簡単には極端に走らない議論の進め方に感心していたのですが、本を読んだことはなくって。どうせなら時評とか、軽めのもので当たりをつけてみよう,と思って、そしてこのタイトルが響いたので読みました。


で、感想は。あたりだと思いました、読んでよかった。

なんというか、外交の倫理化とか、リアリズムという名の選択しようがない選択肢の提示とか、引っかかっていた事ごとを明快に指摘していただけてちょっと落ちつけました。

冷戦期に育ったもので、「敵の敵は味方」、その内情は問いません、というのが外交だと思っていたものですから、合衆国の対テロ戦争なるものや、日本国の価値観外交なるものがいま一つしっくり来ないでいたのですよ。そうですよね、近年の話ですよね、って納得です。


まぁ、本書で構想・提示される国連軍というものがありうるのか機能するのか、など全面的に賛成します、とは言いませんけれど、これまでよりはリアルに戦争のある世界を考えるためのきっかけになってくれそうです。いや読んでよかったです。もっと重そうな本にも手を出すかもしれません、藤原氏の。


以上簡単に。おやすみなさい。