こんにちは。千葉です。
急用もあって、ひとまずこれまで聴いてきたハイドンから離れて、無節操なほどにいろいろと聴いています。お休みってありがたい。本当に。


いろいろ見たり聴いたりした中で、本日ご紹介いたしますのはこちらのDVD。急用がらみだったりはしますけれど、その用について詳しくは申しません。


イタリアン・バッハ・イン・ヴィエンナ J.S.バッハ:2台・3台のためのクラヴィーア協奏曲/他
¥2,646


アントニーニ指揮するイル・ジャルディーノ・アルモニコと、カティア&マリエル・ラベックが共演したライヴ収録盤です。題して「ウィーンにて、イタリアン・バッハ」。ずいぶんと前に買ってあったのですけれど、集中して見たのはもしかして、初めてかも(おいおいおいおい)。


収録されているのは以下の曲目。

J.S. バッハ:二台のクラヴィーアのための協奏曲 ハ長調 BWV1061
フォルテピアノ独奏:カティア&マリエル・ラベック
ヨハン・クリスティアン・バッハ:シンフォニア ト長調 Wq182-1
アントニオ・ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調「ピゼンデルのために」RV242
ヴァイオリン独奏:エンリコ・オノフリ
J.S. バッハ:三台のクラヴィーアのための協奏曲 ニ短調 BWV1063
フォルテピアノ独奏:カティア&マリエル・ラベック
チェンバロ独奏:オッターヴィオ・ダントーネ(!)


指揮はジョヴァンニ・アントニーニ。現在ベートーヴェンの交響曲録音が進行中、もしかしてSACDで揃う最初の指揮者になるのかしら?

イル・ジャルディーノは、いくつかの強烈な演奏で知られるイタリアの古楽アンサンブル(こうしか言えない、ぜひ聴いてみてください)。最近では指揮もしている模様のエンリコ・オノフリがコンマス(と、ヴィヴァルディの独奏)をつとめてます。


ラベック姉妹ときたら、テレビCMですよね!・・・すみません、旧過ぎる話でした、それに何年か前のベルリン・フィルのピクニック・コンサートで認識を改めたのです、素晴らしいデュオじゃんよ、と。彼女等とラトルの演奏、表情豊かで実に活きの良い音楽でしたからね、プーランクのディスクを翌日買いに行ったほどに。


とまぁなかなか事前には手の内が読みにくい(笑)奏者たちが集うこの一枚、演奏がね、好いのです。実に。イタリア人のバッハ?なんて偏狭なことを言わないでくださいね(笑)。それどころか、当時にはかなわなかったイタリアとドイツの音楽的相互交通がこの演奏会で実現しているように思われて、なかなか興味深いのですよ。見事すぎるヴィヴァルディとの対比も面白いですし。


ドイツのバロック、大ざっぱに言っても、大バッハのきっちりしたポリフォニックな音楽も息子世代になるとシンプルになり、より強弱のコントラストが効果を挙げているのか、なんてことも見えたりして、いろいろな視点がこの一枚に収められているようで、実に良い刺激を受けました。うんうん。


それにしても、あぁ、この新鮮な気分と来たら!少し気分転換したかったのもあるみたいデスね。時々入り込み過ぎるんですよね、自分。公演を聴く前に力つきてどうするか!と喝を入れてひとまず〆。ではまた。